はじめての note

そう言えば個人でアカウント持ってるんだから個人で記事書いてもいいんじゃん、と気付いたのは「カエシ総括すだちさんの個人記事が~」という文言をTwitter上で見かけた時。

では何を書くか、という話。
カエシでは飯テロしか武器を持たない私、他に使えるものは…と、己の引き出しを開けては閉め開けては閉めする事しばし。

ゲームでも語るか……(安直)。

言うて、他の人達ほど語れませんし、情熱を持って現在もやり込んでいるタイトルがあるわけでもない。
けど、そんな私でも厄介ヲタクムーブ(厄介)をカマすことはできるわけで(するな)。

まぁ、次があるかもわかりませんし、中年のボヤキだと思って軽く聞き流して下さい。

ATLUSってご存知?

初手これです。

もう少し間口を広げた聞き方に改めると、

メガテンとかペルソナってわかる?

天使や悪魔がいっぱいでてきて、悪魔召喚プログラムっていうソフトが入ったCOMPっていう携帯&装備可能なコンピュータを使う人が世界や東京の危機に挑むのがメガテン(女神転生)で、ペルソナっていう天使や悪魔の姿をした心の力でシャドウっていう化け物(これも悪魔な外見)を異世界で倒して、現実世界の脅威に立ち向かう高校生たちの話がペルソナ。
これらのシリーズを手掛けてるのがATLUSって会社で、他にはプリンセスクラウンとか超執刀カドゥケウスとかも出してる。
で、まぁ、メガテンペルソナにハマる人ってのは割と必然的に天使や悪魔、世界各地の神話における神々や怪物にある程度詳しくなる。
メガテンにおける「悪魔」という呼称は、一般のそれとは違い、天使(キリスト教、ユダヤ教、ゾロアスター教など)や神(北欧神話のオーディンやエジプト神話のラーなど)すらも含み、時には人間(ヤクザやちんぴら、狂信者など)も悪魔として扱われるという、非常に尖ったものです。
大雑把に言うと「主人公に敵対したら全部悪魔」と言ってもあながち間違ってはないかも。
まぁ、そんな悪魔を会話で交渉して仲間(仲魔)にするのがメガテンのシステム的な売りの一つであり、さらにはそうして仲魔にした悪魔を複数体合体させて新たな悪魔を作り出す(悪魔合体)事も特徴なのですが。
メガテン初期の作品はこの背徳&冒涜的なアングラ感を売りにして、前面に出していたのですが、ペルソナ3からはそれが一転。青春ジュブナイル群像劇のテイストを前面に出し、ポップでキャッチーな感じに様変わり。
けれど合体というシステムはちゃんと継承しており、誰もが経験した学生時代という日常と、シャドウ蔓延る非日常を表裏一体のものとして巧みに描くシナリオを打ち出しています。
メガテンナンバリングタイトルは、ペルソナよりは硬派な感じで続いております。毎度東京が滅びるのもお約束。
ペルソナの場合は立ち向かうべき敵が明確で、それゆえに主人公の立ち位置もほぼブレないのですが、メガテンでは主人公の在り方を問うてきます。正義と悪という単純な話ではなく、何を良しとするかという、道徳とか信念とかの傾向?というか。そういうのを「属性」として立て分けています。作中での行動、選んだ選択肢で属性が変化し、ストーリー及びエンディングが分岐します。
なのでまぁ、周回プレイも推奨されるものではあるのですが、必須ではないです。楽しかったらまたプレイしてね、であり、気に入らないなら無理にとは言いません。難易度については、昨今の新ハードでリメイク版が出された過去作については、発売時点での難易度よりも簡単なものが追加されている場合がほとんどですが、基本的にはやや高めです。雑魚敵に不意打ちを喰らって壊滅状態に陥る事もあれば、即死魔法一発で主人公が倒れてゲームオーバーになる事もないとは言いません。ボス戦はまず初見突破を前提としておらず、直前セーブしてから一度負けて体で覚えるタイプ(真メガテン3以降)だったりします。

ここで余談ですが、話を「悪魔に詳しくなる」に戻します。

真女神転生・デビルサマナーというタイトルがあります。
初出はセガサターン。以後PSへの移植やDSでリメイクが出ています。
この作品、登場悪魔のグラフィックと解説だけをまとめたCDが別売りで出ておりまして、その名も「悪魔全書」。
これを所持していたか、記憶は定かではありませんが、私は悪魔に取り憑かれました(字面が物騒)。

元々私はファンタジー畑の人間(自称)。エルフやドワーフといった亜人や、ゴブリンやゾンビといった怪物、ドラゴンやグリフォンといった幻獣などにはある程度知識がありました。
それらすべてを包括し、かつ神や天使までもを悪魔として扱い、その神話的解説も押さえているメガテンに、私がハマるのは必然だったのです。

さて、メガテンを原典として悪魔の知識を得た私ですが、一般に流通する神話・民話などに登場する存在をまとめた本にも興味が出ました。同時に、世界の主な神話についても。
ファンタジーが絡む作品に触れた人ならすぐに共感いただけると思うのですが、神話がルーツの単語、概念を含むファンタジーの数は枚挙にいとまがありません。ファイナルファンタジーのラグナロク、ドラクエのラーの鏡…そも現実(リアル)に目を向けても、三種の神器の一つ草薙剣の名前を聞いた事がない人は比較的少ないはずですし、福神漬けのもとである七福神にインド由来の神が含まれている事は、知らなくても興味を惹く話題かと思います。
そんなわけで、世界の主要な神話について(あくまで大まかにですが)資料を求め、読み、知識を得た私なのでした。
すると、世に溢れるファンタジー作品と、日本の身近な仏神に触れるたびに、身に着けた知識から幾許か紐解けるものがある、という事態に遭遇するようになります。
所詮雑学であるのは否定できませんが、知の喜びのひとつであることもまた否定できないでしょう。

とっちらかりましたが、詰まる所悪魔を知ることで神話を知り、知る喜びを得られる可能性を秘めたゲーム、それがメガテンです。
興味のある方はぜひお買い求めください。入手のしやすさで言うと真5が有力でしょうが、名作という点で言うと真3が、そして、時代を感じさせる原点として真1がお勧めです。
なお私個人が一番好きなのは真2であり、シナリオのエグさで推したいのが真4(一部ですが)です。

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