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パニック障害 闘病のあれこれ3

 去年の8月に大きな発作を起こしてから、心療内科に通院を再開した。軽い不眠もあったので相談すると、発達障害のADHD(注意欠陥多動性障害)のせいかな〜とのことだった。
 何が作用して、寝れなくなっているのか。寝れなくなっているからパニック発作が起きるのか、発作が起きるから寝れないのか。鶏が先か卵が先かみたいな話だけど、悩んでいた。お医者さんでさえ分からない。ひとつずつ可能性を潰していくしかない。私は精神障害福祉手帳3級、ADHDとパニック障害がある。不眠は、まだ病名がつくほど酷くはない。最近、幼少期にあった(らしい)チックが再発した。お酒に酔うと、首に力が入る。瞬きが力強くなる。
 意識することが症状を悪化させるらしい。お医者さんは、気にしないで生きていくしかないですねと言っていた。
 副作用の吐き気に耐えながらストラテラというADHDの薬を飲んで、パニックの発作が出たらロラゼパム、変に効きすぎて記憶を飛ばしたりしている。

 こんなことを書きながら絶望していたのが今年の3月、下書きのまま忘れてた。

 そして今日、久しぶりに、書こうと思った。
 書くことが、今、同じ病気でつらい人の希望になったらいいなと思う。烏滸がましいけど。

 最近は、病状が本当に落ち着いている。薬もほとんど服用していない。通院も、なんか一旦気分でやめている。発症した日から考えると、今が一番体調がいいと思う。少しくらいなら、無理もできるようになってきた。無理していいのか、という話は置いておいて。「無理はいけない。」とお医者さんからも言われるけど、無理しないとどうしようもないことって、本当にたくさんあるので。

 誤解を生みたくないのだけど、私として、私をみた時の話なのだけど、この病気は、「考えすぎ」「思い込み」ということが強く影響していると思う。ここは狭い、ここは暗い、息がしづらい、怖い、そういうマイナスな考えのループに入ってしまって、過呼吸になったり、錯乱したり、どうしても電車に乗れなかったりする。自分がパニック持ちだという意識も、かなり影響する。この病気であることが思い込みなわけではなくて、「考えすぎ」や「思い込み」が、この病気の正体なんじゃないかと思う。アホらしいと思う人もいるかもしれないけど、本当にアホらしいですよ。自分でも嫌になるくらいアホらしいです。でもそういうバグが、自分の制御できないレベルにまでなってしまうから病名がついてるんだよな〜と、ちょっと悲しくなってる。

 最近会った人に、同じ病気を持っている人がいた。その人は本当に明るくて、パニック発作のことを「パ」と呼んでいたし、ADHDのことを「アーデーハーデー」とドイツ語読みしていた。閉所や空気の悪いところに行くと、「デパス!」(安定剤の名称)と言いながらふざける。私はそれを聞くと可笑しくなってしまって、大笑いする。きっと、お互い全然笑い事じゃないくらいしんどいし、不安だし、焦っているのだけど、私は可笑しくて、笑う。

 最近症状が落ちついているのは、その人の受容の仕方っていうか、病気の扱いみたいなのにとんでもなく影響を受けているからで、この病気のこと、ちょっと嘲笑ってみるか〜という気持ちになっているからだと思う。

 もちろん完治したわけではなくて、先週も飲み会の最後にパニックを起こして一人で抜け出し、駐車場の隅で過呼吸になりながら泣いていたし、メンソールの強いタバコを1日1箱吸っている。カフェインを警戒しているし、急行電車や雨の日のバスに乗ればチックが出る。それでも、毎日朝が来ることが前よりは楽しみだし、夜が来ることも悪くないと思えている。寝られなくても、ラジオを聴いたりお米を研いだりして、充実した時間にしようと切り替えられている。

 もしかしたら、またいつかとんでもなく苦しい時期が来るのかもしれないけど、今のこの大丈夫な時期が、そのいつかの自分を支えてくれたらいいな〜と思いながら、バタバタと暮らしている最近。

オチはないです。また書きます。

10円でも100円でも、貧乏学生にはありがたすぎます!