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天体観測

フォロワーさんが、最近スペースで星空観察していた。熱心に話していて、星が好きなんだな、素敵だなと思った。その熱に刺激されて、かつて宇宙好きだった私は星空が見たくなり、その先生を思い出した。
2年前、全面リモート授業だったころ。前代未聞の状況だったにも関わらず、丁寧で文系の私にもわかりやすい物理学の授業をしてくださった先生がいた。専門は理論宇宙物理学というらしいが、幅広くわかりやすく、親身に授業してくださったのが印象的だった。
リモート授業だったうえ、2年前にお世話になった先生で、特別なやり取りがあったわけではない。でも、先生は授業のなかで「キャンパスには光が少ないので、星を見るには最適です。星を見たくなったら、連絡くださいね」と、そんな感じのことを言っていた。2年前だから確信なんてなかったけど、星見たさには抗えず、メールを送った。
「ぜひおいでください。おそらく本日であれば、抜群に星が見えます。」
まさかの当日オッケー。落ち着かない心で午後の授業をくぐり抜け、初めて向かう棟の先生の研究室へ。
そこには優しそうな先生が、いらっしゃった。
子どもの頃、喉から手が出るほど欲しかった何十万円とする望遠鏡で覗く木星と土星は、本当に美しかった。