彼の話-3
彼は考えていた。自分のしたいこととは何なのだろう。彼はVRTと呼ばれるテストを受けた。どうやら芸術と社会貢献に興味があるらしい。しかし、その仕事がどんなものなのか全く見当がつかなかった。
彼は少しでも手がかりになるものを探した。彼が好きなものは断トツでマンガだった。しかもジャンプ作品をこよなく愛していた。それ以外の漫画も読んでいる。普通の基準は曖昧だが普通の人より読んでいる数はずっと多い。
しかし、それを仕事にするとなると話は変わってくる気がする。彼は読むのは好きだが漫画を作りたいと考えたことは一度もなかった。小説は一度大学の授業で作成したことがある。そのときはある程度の評価を貰えた気がする。
では、小説家になりたいのだろうか。そもそもクリエイターになりたいのだろうか。そこが分からない。
まだ、この「何をしたいか」という話題は彼には早すぎたのかもしれない。
「何に成りたいのか」という話題はあまりにも大分類すぎる。もう少し分類を分けよう。
「なりたい」に至るまでのプロセスで必要なものは何だろう。
・自分の好きなこと
・憧れのひと
・自分の生きる上での大事なこと
だろうか。合っているかよくわからない。曖昧なものが増えた気がした。
とりあえず細かく自分を振り返ってみよう。
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