【世界】と【宇宙】:タロット
どうも、星見夜 天炯(ほしみや てんけい)です。
今回は世界と宇宙についてある気づきを得たので、お話しようと思います。
まず、世界というのはマルセイユ版やウェイト版タロットでの大アルカナの21番目のことです。
↓のカードですね。
画像はWikipediaより
そして宇宙は著名な魔術師であるアレイスター・クロウリーさんの作ったトートタロットの大アルカナの21番目です。
トートタロットでは大アルカナをアテュと呼ぶのですが、大アルカナの方が一般的だと思うのでここではそれで通させていただきます。
はい、上の2枚は同じ番号のカードだけあって非常に構図が似ていますね。
ここで2枚を並べてじっくりと見てみましょう。
…………ある大きな違いががあることに気が付かれた方はいらっしゃいますか?
今回、俺が目をつけた違いについて話す事は上の二角に関係します。
はい!なんと、鷲と天使の位置が入れ替わっているんですね。
入れ替わってるくらいで大袈裟なと思われるかもしれませんが、タロットのシンボルというのは大切なもので、特に世界の4隅は非常に大切な意味を持ちます。
この大きな入れ替わりについて注目していこうと思います。
まずは歴史的にこのふたつよりも古いタロットカードである、マルセイユ版タロットの世界を見てみましょう。
画像はWikipediaより
歴史を持つマルセイユ版のタロットでは、左に人で右に鷲と、ウェイト版と同じで、トートタロットと異なる配置になってる事が分かります。
マルセイユ版の古い歴史を紹介するために、マルセイユタロットを印刷している名家と有名なタロット占い師が共同で書き上げた名著、【タロットの宇宙】より引用させていただきます。
すでに1337年にマルセイユのサン=ヴェクトール修道院の規則は聖職者がカードで遊ぶことを禁じていた。
【タロットの宇宙】 アレハンドロ・ホドロフスキー著
そしてウェイト版とトートタロットは共に19世紀末の魔術結社「黄金の夜明け団」に所属していた人物によって作られたため、マルセイユ版と比較すると最近のものになります。
つまりマルセイユ版と同じ配置のウェイト版は歴史的な配置のままで、トートタロットが独自の配置にしたことがわかります。
なぜこのような自体が起きたのでしょうか?
結論から言うと、マルセイユ・ウェイトは天使を水に、鷲を風の象徴としたのに対し、トートでは天使を風に、鷲を水の象徴としたことに由来すると考えられます。
左側が水、右側が風というのはどちらにも共通しています。
しかし、それらを象徴するシンボルを、異なるように捉えたのです。
よって、この奇妙な逆転現象が起こりました。
この逆転現象については語るべき事が多いので、いくつかの記事に分割させて頂こうと思います。
今回は、左側が水で右側が風ということだけを覚えて下されば大丈夫です。
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
また会える日を願っております。
月を含む水の3星座のグランドトラインが山羊座の冥王星へ流れ込む時。
さくっとホロスコープ様で作成しました。↓
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