猥談バーのポインティさんに聞く「エロとビジネス」　2020/12/16 ＃テンカイズ

東京・阿佐ヶ谷にある「猥談バー」が話題になっています。
夜な夜な客たちが集い、明るく笑えてちょっぴりエッチな猥談を心ゆくまで楽しめるんだそうです。

男女問わずに虜にする猥談バーには、一体どのようなビジネスチャンスが隠れているのでしょうか？

株式会社ポインティＣＥＯ（チーフ・エロデュース・オフィサー）の
佐伯ポインティさんにお話をお伺い致しました。

佐伯ポインティ
株式会社ポインティCEO（チーフ・エロデュース・オフィサー）。東京生まれの27歳。早稲田大学文化構想学部を卒業後、株式会社コルクに漫画編集者として入社。2017年に独立しエロデューサー活動を始める。2018年、日本初の完全会員制「猥談バー」をオープン。体型は赤子、精神はギャル。

1.エロがビジネスに？　バーは1年待ち

宇賀：今夜のゲストをお迎えしています。猥談バー店長で株式会社ポインティ CEOの佐伯ポインティさんです。　　

三浦：今日は人間の本質であるエロのビジネスの話を伺えるのが楽しみです。

宇賀：どんなお仕事をされているんですか？

佐伯：3年前に株式会社ポインティという会社を起業しました。メインは猥談バーです。猥談バーは完全会員制の紹介制で、猥談だけを楽しむバーを日本初でやっています。

三浦：猥談バーに行きたくて、聞いてみたら「もう予約いっぱいで年内難しいかもしれないです。」と。

佐伯：人気の寿司屋みたいになってるんです笑　最近、僕が猥談をメインに扱う「猥談TV」をYouTubeでやったら、登録者11万人ぐらいまでいきました。

宇賀：猥談専門なんですか？

佐伯：そうですね。恋愛っぽい内容もあるんですけど、基本的には人の性愛がテーマです。

宇賀：猥談がビジネスになるのが不思議なんですけど、きっかけは？

佐伯：最初は1日店長のバーで、「イベントをやってみない？」と誘われたことからでした。「猥談バー」と名付けて募集したら、すごい人が来たんです。またやって欲しいと言われるがまま、毎月開催してたら、規模が大きくなっていきました。最後には、1日150人ぐらい累計で来店して、僕とスタッフ、手伝いの人何人かやりましたが、収拾がつかなくなり……。

きちんとシステム化して始めてみようと、クラウドファンディングの時にルールを決めて行いました。

宇賀：会員制にされたんですね？

佐伯：そうです。

宇賀：じゃあ登録しないと行けないんですか？

佐伯：紹介制度があります！普通の会員だと1回猥談バーに1人で来たら友達と来れるようになる感じなんですけど。

宇賀：佐伯さんのお友達なら行けるんですね。
　　　グレード制っていうのがあるんですね？

佐伯：そうですね。かわいい名前がついてて、”かわいみピンク”とか”アゲみシャンパンゴールド”とか”ヤバみプラチナマグナム”とか。

宇賀：どういうこと？

佐伯：会員ランクみたいな感じです、最初は「かわいみ」からスタートして、来店すると友達連れて来れるようになって、そこからもう死ぬまで10％オフみたいな。

どんどんランクが上がっていくシステムです。

三浦：独特の言葉の感覚があって、面白いんですよ。佐伯さんが書くnoteの文章が、昔の田中康夫さんじゃないけど文体がポップでいびつなんです。

2.猥談バーの実態って？

（画像：純猥談A面より）

佐伯：軽薄な人間なんで、文章にちゃんと出てる感じです。

三浦：でも計算尽くの軽薄さだよね？

佐伯：たまに言われるんですよ。
　　僕、自己の認識が大卒の犬みたいな感じで、犬にしては頑張ってんなって思いながら基本的なことをやってるんですよ。ラジオとか出ちゃって！犬はこんなにしゃべれないじゃないですか。大卒の犬っていう感覚でやっています！

宇賀：どういう話をみんなするんですか？

佐伯：僕らの会社で定義してるのは「親しい仲での性愛」をメインに扱ってるんですね。

三浦：コリドー街で知り合った人とのその日の限りみたいなのは親しくないってこと？

佐伯：全然全然！基本的に禁止しているのが、金銭で合意を得ている行為です。風俗とかパパ活とかは禁止してて、他にもセクハラとか犯罪行為は全部NGにしています。

三浦：まあそうだよね。それは楽しくないよね。

佐伯：誰かが聞いて嫌だなって思うものは、基本的に排除している感じですね。ルールがあり、個人間で各々が楽しんでしたことを話してもらう。

宇賀：だいたい何人ぐらいで順番に話すんですか？

佐伯：お題に合わせて一人ずつ話していくのをみんな聞いてて、回ってるみたいな感じですね。

宇賀：最初に自己紹介とかするんですか？

佐伯：猥談ネームという普段名乗らない名前で来てもらっています。

三浦：実名は言いにくいもんね。

宇賀：どんな仕事をしてるとか個人情報は一切出さない？

佐伯：一切出さないです。猥談に必要ないんで。

三浦：そんな簡単ではないよね？エロい話を面白くするって。

佐伯：最初に素材で出されたものだと話慣れてないっていうのがまずあるんで、難しいんですけど、僕とバーテンダー2人で結構盛り上げていくんですね。取材みたく「それどういう事？」「何でそうしたの？」と細かく掘っ　　　てくと、面白い部分が結構見つかって盛り上がっていきます。

宇賀：どういうお客さんが多いんですか？

佐伯：この前調べた時は男女比が本当に5：5で、年齢だと僕が今27なんで20代30代がメインですが、全然50代のお客さんもいらっしゃいますし結構バラバラですね。

3.株式会社ポインティのこれからをテンカイ！

三浦：ビジネスとしてはどうやって成長させていくの？

佐伯：今後の展開みたい話でどっちかって言うと僕は会社においては社長っていうのは名ばかりで、所属タレントみたいな感じはあるんです。

仕事が全然できないんで、任されて共同創業者に怒られてたんですよ。「おまえこれどうなってるんだ」と。「俺は怒られてまで猥談はしたくない！やめるわ」と言ってからそうなりました笑

三浦：怒られてまで猥談はしたくない！

佐伯：「辞めて芸人になるわ」と。「でも芸人になっても絶対性愛とか恋愛のネタやるでしょ？」と言われ、「じゃあタレントになります！」と決まりました。その日から動画を、TikTokとYouTubeに投稿し出してます笑。

三浦：今はできることに集中してるんだね。

佐伯：なのでビジネスのしっかりした骨子の部分とかは共同創業者のメンバーが考えてくれています。これからの展開図で行くと、アダルトグッズに注目しています。

でも買うタイミングって結構ないんです。そこで、僕の共同創業者の人がソーシャルコマースに注目しました。共同購入みたいなので同じタイミングで買ったら何％安くなるみたいなのがあるから試してみようと。

今やっているYouTubeと重ねて、アダルトグッズ版のジャパネット高田みたく、約300人が購入しています。

三浦：エロの猥談で集まって来た人々をタレントであるポインティがより絆を強固にして、彼らに対して一斉に物販していくって言うやり方だよね。

佐伯：らしいです！でもあくまで商品を売るのはサブで、基本的にコンテンツを出してる会社です。

コンテンツは「純猥談」で。猥談の笑える方向とは違って、ちょっと切なくて言いづらかった体験談とかを投稿しています。他にも、純猥談を様々な方向で加工して映像にしたりとか、140字にしてみたり、朗読してみたりとか。

普段話せないけど本当は話したいことをコンテンツに面白く加工する会社だと思っていただきたいです！

三浦：人前で言いにくいっていう、今まで誰も触ってこなかったものだから市場もニーズも確実にありますよね。

佐伯：それも問題点があって、あんまり無い企業なんでめちゃくちゃ反社だと思われるという。色々なプラットホームとかサービスから断られて、利用出来なかったりするんです。決済サービスとかPRサービスとか色々と使えていません笑

宇賀：それこそTikTokとかYouTubeとかも話せる範囲って決まってきますよね？

佐伯：なので僕ら会社としてそのラインを見極めるのがめっちゃ得意になってきています。

宇賀：最後に佐伯さんから何かお伝えしたいことありますか？

佐伯：純猥談を原作にNetflixでコンテンツを出すの目指したいなと思っています！最近クラウドファンディングを始めまして、その映像化2作目のクラウドファンディング絶賛今してるので、検索してみて下さい。

三浦：僕は初速で3万円入れてます。

宇賀：お〜すごい！目標は？

佐伯：目標は総製作費が330万円なんですよね。
　　　今200万円超えたくらいでこれからブーストしていきたいです。（※今、現在終了しています）

宇賀：応援しています！今夜のゲストは猥談バー店長で株式会社ポインティCEOの佐伯ポインティさんでした。ありがとうございました。

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