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えいえんの髪型ジプシーガール

娘が2歳になったので、ずっと短かった髪を伸ばすことにした。12月に切った後、そのままにしていたらようやく肩より少し下まで伸びてきたので、一本に縛って毎日過ごしている。ただ楽なのは楽なのだけど、下ろした時にこんなに癖っ毛だっけ?と思うほど毛先が外はねしてしまう。それに何か似合わない。まるで昔の男性フォークシンガーのよう。凄くダサい。やっぱり切った方が良いのだろうか。

考えてみればずっと髪型には悩んできた気がする。小学校から高校の途中まではおでこ全開、腰まである髪の毛を三つ編みにしていた。これは母に「前髪があるのが似合わない、短い髪型も似合わない」と言われ続けてずっとその通りにしていただけで、本人はダサいし髪の毛洗うのも乾かすのも面倒で嫌だった。高校2年生のある時、とうとうボイコットしてとりあえず前髪を作った。「別に似合わないことないじゃん」と思った。

そして大学に入る時に腰まであった髪を30センチほど切った。そこからはガンガン髪型や髪の色を変えた。ショートカットにし過ぎて性別が分からなくなったこともあった(オトコガオ科のため)。

カット、カラーと来たら今度はパーマだ。が、高校卒業して暫くは母と同じ美容室(お客さんの8割がおばさん残り2割おばあちゃん)でお願いしていたため、仕上がりが日活ロマンポルノになってしまった。律儀に前髪にまでかけてくれたパーマはまるで焼きそばのようで、当時付き合っていた人には「いけないことしてる奥さんみたいだね」と言われる始末。

それでもなかなかオシャレな美容室に行けなかったシャイな私は、やめとけば良いのにそこでもう一度パーマをお願いすることにする。大丈夫、きちんと説明したし、今度こそ思い描いていた姿になっているはず…。

しかし。シャンプーを終え、髪を乾かしたのち鏡に写っていたのは「バッハ」だった。

そこから私はあれこれ探して、オシャレな美容室に行くようになった。恥ずかしいなんてもう言っていられない。ここにオーダーし続けていたら、私の青春が死ぬ。

しかしコミュ力の無い私に「合う美容室」探しは容易では無かった。ウェイウェイ系の男性美容師は苦手過ぎて希望を上手いこと伝えられない。女性でもあれこれ勧められ過ぎて混乱することもしばしば。

そしてようやく出会えたのが今の美容師さん。もう何年も切って貰っている。丁寧に、似合うように切ってくれる。出来れば廃業するまで切って貰いたいぐらい。

さてあとは髪型が決まれば最高なのだけれど、年齢やライフスタイルでも変わって来るから、これはもう一生悩むのかもしれない。もしかしたら2周回ってバッハも似合う日が来る…いやそれは流石にないと思いたい。

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