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2021/4/25~26 パラ水泳テストイベント(READY STEADY TOKYO)参加記録

(2021.07.19 追記 誤って記事を削除してしまったので再度公開しています。)

4月の末、緊急事態宣言が出てすぐに東京でパラ水泳のテストイベントに参加してきました。すごく良い経験だったので時系列に整理しつつ画像なんかもまとめておきます。特に面白い文章ではないです。

1日目(4/25)
朝7:30 箕面発
8時過ぎの新幹線に乗り東京へ。会場は有楽町線辰巳駅、東京アクアティクスセンター。駅からは15分程度歩く。会場がまだ工事中で、ゲートが見当たらず迷う。(本当にここでやるのか…?)と不安になる。

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(↑東京アクアティクスセンター まだ工事中で入口がわからずオロオロした。)

11:30 着弾
入口ゲートを通り、会場に到着。
どうやら午前中は競泳のテストイベント(?)をしていたらしく、入口で待たされてしまった。

12:30 館内へ
ボランティアの人が集まっている場所に通される。集合は12:00と聞いていたからなんかちょっと遅れてるのかな。同じ表彰式のメンバーはみんな女性で、大学生らしき人はいなかった。おばちゃん6人といった感じ。(年上の女の人の年齢、マジで見た目じゃわからん。20代・20代・30代・30代・40代・50代と推測したけど普通にハズしてそう。)
「コミュ力の高いおばちゃん」というコミュ力を2乗したような存在に囲まれ、待機室で完全に圧倒される。喋りすぎやろ。

その後スタッフの人が来て、今日の流れやマニュアルのようなものを配られる。説明は割と適当で、役割分担をした後実践してみよう!みたいなことになり、待機室でそのまま実践。俺は「AE(アスリートエスコート)」の役割になった。ポンと紙芝居を渡されて、それで選手に説明してくれと言われたり、なんかすごくザッティで不安になる。一旦通しでやってみた後、部屋を移動。本番はプールサイドでやるので、プールサイドに繋がってる部屋で待機。
(確かこの時点で13:30くらい)

13:30頃
実際にプールサイドに入っていい時間が来る。めちゃくちゃ感動した(語彙力)
バカ高い天井とものすごい量の観客席。そのど真ん中に50mプール。出来立ての体育館で誰も使ってないからとにかく綺麗。コースロープがキラキラして見えた。こんなとこで大勢の歓声に囲まれて金メダル取ったらそりゃ「なんも言えねぇ」やろなぁ、とか思う。その端っこで表彰式の動きや立ち位置のシミュレーションをやる。(↓会場の様子。この写真の手前側のところで表彰式をやるので、その立ち位置などを確認した。)

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ちゃんと聞かされていなかったけど、この日は26日のテストイベントのリハーサルみたいな立ち位置で、26日になったらもう少しボランティアの人数も増えるらしい。大学生来るかな、と期待しつつみんなで入場や退場のシミュレーション。
曖昧なところが多くてたくさん質問しつつ打ち合わせを進めた。なんやかんや行けそう?みたいな空気になって、その日は解散。

16:00前 解散
次の日は12:30集合で昼ごはんの弁当を食べてから活動開始という話になった。一旦解散。

2日目(4/26)
12:20 会場着弾
駅に着くと、昨日のおばちゃん(アラサーってところだと思うのでお姉さんの方がいいかな)がいたので会場まで一緒に歩いた。
ロンドンオリンピックの開会式にダンサーとして出演した経験があるらしく、「一生忘れられないなぁ」と言ってた。そりゃ忘れられへんやろな、ええなぁ。
この人はパラ水泳の表彰式には当たっているけどオリンピックの方には当たってないらしい。他のボランティアの人にも聞いたところ、近代5種に当たってますって人がいたりして、割とバラバラだった。テストイベントに来てくれるならそれで良い、という判断なのかもしれない。

12:30 お弁当
会場に着くと、昨日の人たちはもう集まっていた。いろはすとお弁当、2着目のユニフォームを支給してもらう。お弁当はかなりガッツリ量があって、おばちゃんたちは割とギブアップしてた。俺も完食ギリギリだった。写真撮るの忘れた。

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(1日目のところに書くのを忘れていたが、実はテストイベントのスタッフにはユニフォームとしてポロシャツが配布される。アシックス様様である。)

13:10~14:20 ボランティア集合・流れ確認
26日だけ参加の人も含めてミーティングが始まる。1時間くらいかけて、立ち位置や表彰式の流れを確認した。ここは割と25日にやったことと同じだった。あんまり印象的なことはなかったかな。だんだんスタッフさんの名前が分かってきた(ここまでにあまりきちんと自己紹介をしてもらう場面がなかった)のがこのくらいのタイミングで、少し雰囲気がゆるやかになっていたと思う。
生意気なガキなので、選手説明用の紙芝居はやめて、ムービーを作ろうと提案した。スタッフさんがすごく前向きに受け入れてくれてよかったな。

※実際に俺がやった役割や表彰式が一体どのように行われるのか、といった詳細はここでは書かないことにしておく。というのも、以下の写真のようなめちゃくちゃガッツリしたマニュアルがあったり、スタッフさんがきっちり記録を取ってくれていたりするのでここに書く必要はあまりなさそうだから。

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14:40~17:30 表彰式テストイベント
このテストイベントでは全部で10回表彰式をやった。1回目と2回目をやったあと、メドレーのレースを挟んで8回という流れ。

2回目の後に軽くみんなで反省会とミーティングをやった。パラ水泳のテストということで、選手の障害の具合によって動きやかかる時間が結構変わるし、スタッフさんもそこを試してみたい様子だった。このミーティングの時はまだそれほど大きな問題も出てきていなくて、「先導する人のペースが難しいな」とか言った記憶がある。

8回の連続表彰式がキツかった。ボランティアの数も当日より減らしているので、連続で表彰台に向かう人が何人かいたし、選手が殺到してしまって管理しきれずわたわたした。表彰式自体はなんとかかんとかスムーズに進行したのだけど、選手に外国の人がいたりする本番だったらどっかで詰んでただろうな、と思ったしスタッフの人もそう言ってた。

18:00〜 反省会・最終ミーティング
ここが修羅場だった。スタッフさんがとってくれたこのミーティングの議事録が以下。(読んでも誰もわからん内容やけど、一応モザイクにした)

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各ポジションについたボランティアから、実際やってみて思ったこと・感じたこと・改善した方が良いことを挙げていき、スタッフの皆さんと議論した。「障害を持っている選手と接するにあたってどうしていくか」というインクルーシブに関する議論や、表彰式の在り方に関する議論ができた。1時間弱喋っていたと思う。

このミーティングの良かったところは
・参加している全員が「よりよい表彰式」のために真剣に発言し考えていたこと
・短時間でまとまっていたこと
・失敗の後なのに雰囲気が悪くなっていなかったこと
かなと個人的には思う。

日本人の会議というのは冗長になりがちで、参加者のそれぞれが異なる思惑を持ったまま進行していくことも珍しくない。さらに失敗した後のミーティングなんかは、細分化された個々の役割について責任追及と責任逃れの連続になり、見るに堪えない。俺はあぁいうのが本当に嫌いで、この時のミーティングはそうでなかったからすごく良かった。

19:00 解散
ボランティアのメンバーは19時前には解散した。スタッフさんは残って再度ミーティングだったみたい。お疲れ様です。コロナじゃなければ打ち上げしたかったのにな。スタッフの人は一体どこの所属でどういうポジションとしてこれに参加しているのか、みたいな話が全然できなかったのが心残り。

23:00 帰宅
20時くらいの新幹線に乗って帰宅。東京駅でかわいい売り子のお姉さんに惹かれて買ったサンドクッキーがめちゃ美味かった。オススメです。

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まとめ
この2日間は終始心を動かされまくっていた。めちゃくちゃ綺麗でバカデカい会場も気持ち良かったし、ユニフォームを着たスタッフとして参加するのも楽しかった。控え室で会った障害を持ちながら世界と戦う選手の皆さんは、喋ってみれば筑波や国士舘・早稲田の普通の大学生だった。(インクルーシブってなんなんやろなぁとなった)

でも何より一番良かったのは、スタッフの人がみんな楽しそうだったこと。初めてやることだしトラブルまみれだし、通信機材もバグってたみたいだったし、正直成功とは言えない状況だったけど、彼らは楽しそうにしていた。これが良かった。

私も含めた運営スタッフは、全員オリンピック・パラリンピックを創るために活動している。オリパラは4年に1度の祭典であり、関わるすべての人の心を動かしうる大会である。無償で活動しているからこそ、我々は「人の心を動かす瞬間を創る」のだというプライドを持ち、どんなにキツい時もそれを楽しんでいなくてはならないと思う。誰かの心が犠牲になって生まれる感動に価値はあるか?

スタッフの1人1人がああやって明るく運営としての活動をしていけるのは、きっと組織委員会の在り方が良いからなんだと思う。(これまでのボランティア研修でもこのことを感じる場面は多々あった。)
イベントの運営はこうでなくちゃいかんよ。

画像等引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/a21feb33a14e2bc05a35d831f3d0744513e99bc0?tokyo2020

https://www.tokyoheadline.com/549654/2/

https://www.news24.jp/articles/2021/04/26/07863121.html

(これらの記事とか映像に出てくる選手、みんな表彰式で会った。すご。)


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