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ボドゲのソロプレイはいいぞ、という話

みなさんはじめまして。
エヌ氏と申します。

普段は同人活動としてボードゲームを作っていたりします。
諸々が少し落ち着いてきたため、ボドゲやゲーム製作者がすなるnotesといふ物を、自分もしてみむとするなりと思い、立ち上げてみました。

ただ今回はデザイナーズノートとか、ゲームデザインの仕方とか、ゲームの売り方とかそんなカッコイイものではないです。

ソロプレイのボドゲはいいぞ!という話です。


【はじめに】

最初にこれは言わねばなりませんが、私はソロプレイのボドゲと同じくらい、みんなで遊ぶボドゲも好きです!

「○○が至高!それ以外はだめ!」という記事ではありません!それだけご了承くださいませ。
というかボドゲは基本何でも好きだよ!

ただ、色んな人にソロプレイが好きです!という話をすると「どういう事?」みたいな純粋な疑問の目で見られることが多いです。
だからこそ自分の思考の整理も兼ねて、noteの記事にして言語化しようと思った次第です。

という訳で、自分が思う「ボドゲのソロプレイのここがいい!」と特に思う点を3つ紹介したいと思います。


ソロプレイのここがいい!ゲームを深く知れる

個人的にはこれが一番の理由です。
他人のインタラクションを考える必要がないため、純粋にアクションを吟味したり、ゲームシステムそのものを楽しむことができます。

最近ソロプレイでハマっているのがアグリコラ(※)なのですが、その中に「畑を耕す」というアクションがあります。
マルチでプレイしている時、私は「別になんも産出できんし、特殊なシナジーやカードが手元にない限りあまり使いたくない微妙なアクション」という認識でした。

※アグリコラ:農家になって自分の農地を発展させていく、牧場物語みたいな超名作重量級ゲーム。なんか色々賞とか取ってる。あと4人で初見だと3時間くらいかかる。

ただ、知り合いの方の「畑を耕すは結構強い」という話を聞き、半信半疑でソロプレイを回した結果、認識が変わりました。

確かにこれは馬鹿にできないな、と。

何故かをざっくりと説明すると「40点取れれば上々、50点とれば上級者」というゲームで「序盤から」「1アクションで」「実質2点以上獲得」という見方ができるからです。
ただ詳しい説明は上手い人の記事を見たほうが早い&本筋から離れるので省きます。哀れな素人農民を許してくれ……。

ただ、恐らくこれは「アクションスペースの取り合い」が醍醐味の1つである多人数でプレイしていると気付きませんでした。
他人を気にせず、作品に没入できるソロプレイをしたからこそ、よりそのゲームを深く知ることができた一例だと思っています。

【ソロプレイのここがいい!②】余裕を持って遊べる

・ゲームを遊んでいる途中、ルールミスが発覚し、どないすんねんという雰囲気になる……

・資材の貰い忘れに途中に気づいてしまい、申し訳ない気持ちで資材を獲得したり、黙ったまま進行する……

・ゲーム会で、持ってきたゲームが想定していた時間よりも大幅にかかってしまい、急ぎ目で不完全燃焼のまま終わらせる……

こういう事、ボドゲやっている人は結構あるんじゃあないでしょうか。

私はよくあります。同席してくれた人に「気にしなくていいよ!」って言われても気にしちゃいます。
特に自分が持ち込んだゲームで大きめのルールミスするとその日は寝る直前まで引きずります。

やっぱつれぇわ……ゲーム以外の部分でストレス感じたくねえんだわ……

ただ、ソロプレイだと他人のネガティブな感情を気にせず、心に余裕を持って、悠々自適に遊ぶことができます。
それにミスしても、大体は「あっ、いっけねー!私ったらドジ☆」と言いながらミスした箇所をやり直せます。
また、ソロプレイを通じてゲームの全体像を把握できます。結果、マルチでプレイする際にインストもしやすくなる……気がしています。

また滅茶苦茶いい結果になった時、誰も見てないので小躍りとかしても大丈夫なのも大きいです。
ボドゲカフェで突然小躍りし始めたらちょっと怖いですからね。


【ソロプレイのここがいい!③】結果を見るのが楽しい

これはソロに限らず多人数で遊ぶ時にも言えることですが、SNSに上がる他人のゲーム終了時の結果を見るのが楽しいです。
将棋の棋譜を見たり、ゲーム実況を見たりするのに感覚的には近いのかもしれません。

ソロプレイで特に顕著な例として、同人作品で恐縮なのですが、異世界ギルドマスターズというボードゲームがあります。
異世界転生したプレイヤーが現代知識を駆使して世界を救おう!という感じのゲームです。

このゲームも俗に言う重量級ゲームなのですが、ソロプレイに対応しておりファンの間から「ソロギル」と呼ばれ楽しまれています。

特にこのゲームの特徴として全カードにフレーバーテキストがあるため、ゲーム終了時に「あなただけの物語が残る」というものがあります。

これで十分面白いのですが、ファンの方にはプレイレポートを書いたり、物語風にまとめてたりする方もいます。

自分も過去にまとめたことがあるのですが、これをすることでゲームをより深く好きになったりしました。


またボードゲームから逸れるのですが、最近リリースされ爆発的な人気と化したウマ娘というアプリがあります。

このゲーム、ウマ娘と呼ばれる女の子たちを育ててレースで優勝させよう!という1人用の育成ゲームアプリです。


ただまたリリースして間もないせいか、手探りで育成されていることが多い印象です。(少なくとも自分の知る限りでは)

そのため、同じウマ娘でも、ゲームクリア時に出来上がる性能が人によって全く違ったりします。
これが見るのが楽しいのなんの、って話でして。

Twitterでクリアしたよ報告ツイートでは、一緒にウマ娘の育成ステータスのスクショが張られることが多いです。

それを見て「ああ、この人はこんな娘にしたかったからこういう風に育てたのかなー……」なんて考えたりするのが好きです。

これはボドゲのソロプレイにも通じるものがあるのかな、と思っています。

対面してないのでプレイされた方がどんなことを思ってプレイしていたか、詳しくは分かりません。
ただ大昔の和歌に思いを馳せるように様に、プレイ結果から色々考えるのもソロプレイならではの醍醐味ではないかなと、個人的には思います。


【まとめ】

という訳で、これが私の思う「ボドゲのソロプレイはいいぞ」という理由でした。

日本のボードゲームは10~15分で終わる軽量級ゲームや、ワイワイ盛り上がる大喜利系が一般的だと思います。

ただ、デジタルゲームにもどうぶつの森からダークソウルまで、ピンからキリまであるように、ボドゲも様々な種類があります。
そういった環境だからこそ「こういうものもあるんだよ!そして面白いよ!」という事が、この記事を通じて伝わればとても嬉しいです。

また、コロナの状況下でボドゲを積んでフラストレーションがたまっている方。
どうか積んでるボドゲの対応人数を見てみてください。
もし1人と書いているのであれば、どうか騙されたと思って今すぐゲームを広げて遊んでみてください。

きっとそこにしかない体験があると思いますよ!

P.S.
この記事はイラストレーターのウラベロシナンテさん(@urabe_rocinante)のnoteの熱量の高さに感化されて書いてみた記事です。
本家記事も素晴らしい&わかりやすいので皆さんこちらも是非見てください!



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