なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか “ゆるい職場”時代の人材育成の科学 古屋星斗
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なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 古屋星斗
“ゆるい職場”時代の人材育成の科学
「自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないか」という「キャリア不安」を抱いた若者たちは、成長実感の得にくい「ゆるい職場」を去るという選択をすることもある。
若手が成長し活躍できる職場をつくるためには、「心理的安全性」と「キャリア安全性」。
とのこと・・・。
キャリア安全性は、職場環境が個人のキャリア発展と安定性にどの程度寄与するかを表す概念。
これは以下の3つの視点から評価されます
時間視座:現在の職場で成長の機会が継続的に提供されているか
市場視座:他の会社や部署でも通用するスキルを身につけられるか
比較視座:同世代の他者と比較して、キャリア面で遅れをとっていないか
また、場のキャリア安全性は以下のような感覚も含みます
キャリアの選択肢を維持できるという認識
予期せぬ職業生活の変化にも対応できる安定感
つまり、場のキャリア安全性が高い職場とは、個人の成長を促進し、市場価値を高め、長期的なキャリアの安定性を提供する環境といえます。
まぁそれはそうなんですが・・・。
実のところ、サラリーマンを22年、現在は自営でやっている私としては、もはや考え方の根本が間違っているのではないか???と思えてしまう。
欲しい人材をつなぎ留めておく環境を創り出せる職場がどのくらいあるのだろう?と思う。
離職=悪 なのか?
キャリア不安を持つような人は、将来を見据えるヴィジョン力があり、視野も広い。どれだけ条件を整えたところで、有能な人は出て行ってしまう。
それでもその能力を活用したいと思うならば、コントラクトで外部から参加してもらうことも可能だ。
社会全体のために優秀な人材の囲い込みをやめて、可能性を最大限にしておいた方が良いと思うのは私だけだろうか?
世の中のニーズとしては、もうすでに個が独立している状況だと思う。
ならば適度な距離感で信頼を築き、対等な関係性を長期にわたって保つべきなのではないでしょうか?
職務上の守秘義務や業務の連鎖性などから、社員を囲い込みたいというニーズ自体は理解できるが、優秀な人はもっと世に出て活躍させた方が良い。
無能な組織や上司に成長の阻害要因になってもらいたくない。
有能な人の人生におけるキャリアプランが、ひとつの職場に収まると思う方が無理があるというものだ。
労働人口が減り続ける現在、若手を大事にすることには賛成だ。しかしビクビクしながら腫れ物に触るように過保護にすなければならないとは思わない。
人を育てるということは、組織にとって都合のいい人をつくるということではない。
本気で一人ひとりとかかわって、成長を本気で願う覚悟があるかどうか。
何より重要なのはそういうことじゃないでしょうか?
本気でぶつかれない人に、誰のスイッチも入れることはできない。
私がいま若手だったら「そんな小手先で馬鹿にすんな」と言いたいだろう。
やるヤツはやる。やらないやつはどうやってもやらない。
そこは不変なんじゃないかなぁ?
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