まつりのあと(M-1の話)

ある芸人が板尾創路さんに「松本人志さんてどこがすごいんですか?」と聞いたら板尾さんは「松本さんはあらゆる◯◯を知っている」とクイズを出してきたそうです。
なんだと思います?
あ、すこし間隔あけてスクロールしないと正解見えないようにした方がいいかな。
どのくらいあければいいんだろう。
あんまりすぐ見えちゃわない方が楽しいですよね。
いいですかねこんなもので。
正解、わかりました?










「松本人志さんはあらゆるルールを知っている」ですって。
どこへ行っても誰と話してもルールを知っているからそれをずらす、と。

板尾さんがおっしゃるんだからこれはもう、我々なんかがどうこう言うことではないんですが、とはいえ松本人志さんといえどアップデートしきれていない部分は必ずあって、その未整備のルールを突いていくことが、松本人志さんを感心させるということになるんだと思うんですよね。
これなんの話かと言うと、ウエストランドさんがM-1で優勝しましたが、彼ら(というか井口さん)の言う、一見他人を無差別に攻撃する悪口って、じつはこの松本人志さんでもルールを整備しきれないコンプライアンスの部分を、巧みに地慣らししていく作業みたいなものだと思うんです。だから彼らは優勝できた。
コンプライアンスを考える芸人さんが増え、だいたいの人たちはコンプラに抵触するかもしれないから止めたり封印したりし、それが賢いことのように思われるけど、そうではなくて、どこまでがOKなのか、丁寧に吟味しながら、それでいてまるで徒手空拳で地雷原を闊歩するような大胆さで突き進む。それがウエストランドさんなんですね。
そういうところがすごくかっこいいと思った。
ウエストランドさん、優勝おめでとうございます。

以前ここに、準決勝を見た感じだとさや香とウエストランドと男性ブランコが最後に残ってさや香が優勝すると書いたんですが、わりといい線いってたんじゃないかな、と。
でも個人的には一番面白かったのはヤーレンズさんでした。
敗者復活戦で勝ち上がることを願ってたんですけどねー。
あの、敗者復活戦は制度的に欠陥があると思うんですよ。
知ってます?
今年敗者復活戦から勝ち上がったのはオズワルドですけど、何番目だったか。
5番目ですね。ちなみに2位の令和ロマンは6番目。
去年の敗者復活戦を勝ったハライチも5番目。
2020年の敗者復活戦を勝ったインディアンスも5番目。
2019年敗者復活戦を勝った和牛は4番目。
2018年敗者復活戦を勝ったミキは4番目。
ね?
4番手5番手に偏りすぎてるんですよ。
これは多分、視聴者の集中力の限界なんだと思うんだよなー。
6組くらい見たらもう疲れちゃうんだと思うんだ。
だから、3組投票出来るうち、1組は自分の好きな人たちを入れるとして、残りはこの辺から入れちゃうと思うんですよね。
明らかに後半の人は不利。
なので、ヤーレンズさんが14番を引いたとき、思わず頭を抱えちゃいましたよ。
4番を引いていたら…。ああ悔しい。悔しゅうて悔しゅうてわしゃ眠れんよ。あとのまつりとはこのこと。


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