あなたを破滅させる「テイカー」は全体の2割もいる???
アダム・グラントという人が書いた「GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代 」という本が、ひと頃、話題になったようです。
人を「ギバー」「テイカー」「マッチャー」に分類して、その中で一番成功する人は「ギバー」であるという主旨の本なのですが、その要約を読んだ感想です。
その前に、「ギバー」とは、与える人。「テイカー」は、与えられる人。「マッチャー」は、言わばバランスを取る人です。
と言っても、この3タイプには程度があって、与える度合いと与えられる度合いのどちらが多いかで大まかに分類されます。
アダムさんの主張の中で、注意しなければならないのは、最も成功するのは「ギバー」ですが、最も成功しないのも「ギバー」で、成功するギバーは、人にも与えるが、自分も利益を求めるタイプ。最も成功しないのは、自分の利益を顧みず、一方的に与えるだけの「ギバー」です。
それはさて置いて、私が気になったのは、世の中に「テイカー」と呼ばれる人が、全体の2割くらい はいるらしいという事です。
アダムさんが、この数字をどこから引っ張って来たのかは知りませんが、その2割の「テイカー」からは、距離を置けと言うのが、この本のキモです。
私自身は、明らかに「マッチャー」です。
与えられれば返さないと落ち着きませんが、自分からは進んで与えるタイプではありません。だからこれまで、世の中の人は、多かれ少なかれ、私のようなタイプだと、何となく思っていました。
しかし、確かに「テイカー」と呼ばれる人がいると思います。
他人からギブ(厚意や物質的な援助)されても、それを当然と思い、ギブを返さなくても平気な人です。
この本では「そう言う人には近づくな」と言っています。
結局は、自分が食い尽くされるだけで、そう言う人には、どんなに与えても際限が無く、また感謝もされないそうです。
実は、私の学生時代にも、そんな友人がいて、しょっ中、生活費を無心されました。1回の金額は大した額では無かったのですが、もう際限なく借りに来るのです。もちろん、その場では儀礼的な感謝の言葉は言いますが、結局、一銭も返って来ませんでした。
「テイカー」というのは、ある意味、計算高いので、一見見分けが付きにくいそうです。人当たりも良く、ついつい応援したくなるような雰囲気を持っている事もあるとか。まるで詐欺師ですね。
こちらも、最初は見返りなど考えず、その人の為と思って「ギバー」に徹するのですが、それは「テイカー」の為にはならないばかりか、逆に、愛想を尽かすと逆ギレされ、こちらを恨むようになるそうなので、距離を置く時も注意が必要です。
まぁ、多様性の時代ですから、「サイコパス」もいれば「テイカー」もいるという事でしょう。
しかし、人生に成功を収めたり、幸せを掴む為には、出来るだけ「テイカー」に関わらず、他人へのギブと自分へのギブをほどほどに分配できる WIN・WINの「ギバー」になる事が大切なようです。
皆さんの回りに「テイカー」は居ませんか?
もし居たら、近付かないこと。
知らずに関わりを持ってしまったら、出来るだけ早く距離を置くこと。
「テイカー」を見分ける方法は、何かをギブした時、きちんとギブを返してくるかどうかです。
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