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Q:複数の占いサイトで姓名判断の結果が違うのはなぜ?
A:姓名判断には占い師の数ほど流派があります。そのため、占い師が違うと判断ルールや同一漢字の画数が違い、同一画数でも吉凶が違うからです。
●占い師が違うと、判断のルールや同一漢字の画数が違う
流派や占い師が違うと、さまざまなルールの違いがあります。ここではその中から代表的なものを、「森七菜 」さんの名前を例として、いくつかご紹介しましょう。
① 1字姓や1字名に1を足すかどうか
1字姓や1字名の場合、1を足す流派と足さない流派があります。森七菜さんは「森」の1字姓ですが、この場合の天格(姓の画数合計)を「12画(森)」にする流派と、「13画(1+森)」にする流派があるのです。[注]
② 漢字の新字体を用いるか、旧字体を用いるか
漢字には戦後に簡略化されたものがあります。簡略化された字体が新字体、以前の字体が旧字体です。
「菜(11画)」は新字体ですが、旧字体の「くさかんむり」は字書で ++ になっていて1画多いのです。なので、新字派は11画、旧字派は12画を用います。[注]
③ 漢字の「へん」や「つくり」等を康熙字典の部首分類に従うかどうか
「さんずい」や「てへん」は3画ですが、これを4画にする流派があります。当ブログではこの流派を康熙派と仮称しています。
康熙派は旧字体の草かんむり(++)を康熙字典の部首分類(艸)に従って6画とみなすので、「菜(11画)」には14画を用いるのです。[注]
④ 漢数字を筆画数とするか、実数とするか
漢数字の画数をふつうに筆画数とする流派と、数意を重視して実数を画数とみなす流派があります。前者では七を2画としますが、後者では7画を用います。[注]
●森七菜さんの姓名判断は12種類もある!
ということで、森七菜さんの場合、天格(姓の画数合計)と地格(名の画数合計)の組み合わせだけでも、流派の違いで以下の12パターンにわかれるのです。[注]
(1) 天格:1 + 森(12画)=13画
地格:七(7画) + 菜(14画)=21画
(2) 天格:1 + 森(12画)=13画
地格:七(7画) + 菜(12画)=19画
(3) 天格:1 + 森(12画)=13画
地格:七(7画) + 菜(11画)=18画
(4) 天格:1 + 森(12画)=13画
地格:七(2画) + 菜(14画)=16画
(5) 天格:1 + 森(12画)=13画
地格:七(2画) + 菜(12画)=14画
(6) 天格:1 + 森(12画)=13画
地格:七(2画) + 菜(11画)=13画
(7) 天格:森(12画)=12画
地格:七(7画) + 菜(14画)=21画
(8) 天格:森(12画)=12画
地格:七(7画) + 菜(12画)=19画
(9) 天格:森(12画)=12画
地格:七(7画) + 菜(11画)=18画
(10) 天格:森(12画)=12画
地格:七(2画) + 菜(14画)=16画
(11) 天格:森(12画)=12画
地格:七(2画) + 菜(12画)=14画
(12) 天格:森(12画)=12画
地格:七(2画) + 菜(11画)=13画
以上のほかにも、流派の違いや占い師の違いはたくさんあります。たとえば、
① 戸籍の字体を重視するか、常用の字体を重視するか
② 俗字を認めるか、認めないか
③ 個々の画数を吉数とするか、凶数とするか
④ 「三才の配置」を重視するか、「まったく無意味」とするか
⑤ 「天地同格・同数」を重視するか、「まったく無意味」とするか
⑥ 「陰陽配列」を重視するか、「まったく無意味」とするか
⑦ 季節や植物の名を禁忌するか、推奨または影響なしとするか
⑧ 親族で同一文字の使用を禁忌するか、推奨または影響なしとするか
さすがに、もう「お腹いっぱい」でしょうから、このくらいにしておきますね。
==========<注記>=========
[注] 本項で参照した当ブログの記事
『Q:数の吉凶が流派によって違うのはなぜ?』
『Q:一字姓や一字名に1を足すのはなぜ?』
『Q:「さんずい」や「てへん」が4画なのはなぜ?』
『Q:漢数字の画数(数霊)が実数なのはなぜ?』
『その画数が「凶数」ってホント?』
『その陰陽配列が「凶」ってホント?』
『その「三才の配置」が「凶」ってホント?』
『その天地同格・天地同数が凶運ってホント?』
『漢字の画数問題(3):戸籍派』
『漢字の画数問題(4):常用派と併用派』
『漢字の画数問題(5):異体字と俗字』
『「用字の禁忌」の信憑性』
『技法の信憑性(6):天地人三才<下>』
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