夜桜さんちの大作戦150「触れる」感想

 前回感想


 さて、今回は前回から引き続き嫌五回黒辛三vs回ですね。
 全員開花のガチバトル。嫌五と太陽のチームワークで先制できたけれど………。というところで、今回劣勢になってしまうかな、と危惧していたんですが、船外に連れ出すことに成功+洗脳をとくための同調もできて、さあ次回。と。
 いやー嫌五戦い方が斬新でほんとに面白い子ですよ。まさかでっかくなるとは思わないじゃないですか。
 ああいうの好きなんですよね。面白いって大事。あと太陽と阿吽っぽいチームワーク、ヨキでしたね…。年が近いからほんと双子のようだ…太陽がため口なのもほんと好き…。
 ただ、もう少してこずってくれるかなー……と思っていたので展開の速さにしょんもりしてる部分も……まあ、長引いたら実力差がある以上、太陽たちが不利になっていくだけだろうから、短期決戦で臨んだんだろうことはわかるんですが。
 しかも辛三が家族に対して「開花」の強みを活かせないことは既に11巻で説明済みなので、怖くないものを上手に壊さないように気づかう(手加減する)時点で、辛三はかなり不利なんですよね。
 それらの要素を含め、今回の戦闘、短いながら非常に巧みな構成してますね〜。(感嘆)
 最初に分断して、有利な通路を嫌五が舞台に選ぶと、その状況を読んだ辛三が通路内に海水を流す。しかし、海水によって視界が悪くなることを利用して、二重三重のフェイクを混ぜて辛三の裏をとり、結果船外に連れ出すことに成功する。
 「船外に連れ出す」というのも、辛三が先に二人を追い出そうとしていたことから、可能な手段として嫌五が作戦に盛り込んだんだと考えられて、変化する状況の中、一番柔軟に対応したのが嫌五だった。だから勝った。と、実力差をねじ伏せただけの説得力がありました。
 また、今回の小題「触れる」もいい味だしてますよ!
 家族を気遣って、しかし故に本気でぶつかる弟に対し手加減する、距離を感じさせる「触れ」方をする辛三に対し、無茶苦茶で、力づくで「触れる」嫌五の対照性を端的に表している言葉で、最高だなと。
 私読む前は勿論タイトル確認するんですけど、本編読むと大体吹っ飛ぶじゃないですか。
 で、この感想をさあ書こう→えーっと、小題は…と確認し、ひえ、と粟立ちました。
 え、このタイトルでこの内容…?何もタイトルバレさせずにこんな核心ついたタイトルつけられるもの…?と震えましたね。
 いやー、夜桜さんいいもんもってるわー。
 毎週感想かける内容があるのも、すごいですからね。いや、当たりもしない妄想を垂れ流しているだけですけど。


 次回は過去回想ですかね、二人の幼少期か、両親との思い出か、六美への想いか…。いっつも予想がかすりもしないので色々並べてみました。
 辛三がどう、認知を歪めらていたのかが視覚的にわかるような描写があったらいいな~。



今回イラストは以前アップしたおデート六美の昼間var.です。


 


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