逃げきれない世代へ

皆さん、こんにちわ。
何となく医師の待遇も悪くなり逃げ切れないのだろうなーと思っている世代の先生方に参考にもならない駄文を書いてみました。


逃げ切れない理由の現状分析をまず書いてみます。
皆さんが思っておられるように、高齢人口増加で当然社会保障費が増加する。それに対して保険料の値上げも現役世代にとって厳しいし、消費税や所得税などの税率upも限度がある。本来高齢者の増加で社会保障費が3%あげる必要があるのに、現役世代が払える保険料や税金upで賄えるのは2%なら、実質1%は病院の持ち出しです。医師の給料は当然上がらない。常勤の給料は下げにくいと思いますが、寝当直などのバイト代は都市部では体感ですが10年で10%程度落ちたと思う。
次に税金が確実に上がってます。以前記載した私のクソnoteです。
『勤務医のための税金入門です。少し以前に医局会で医師用につくったパワポです』

平成27年2015年の所得税を例に解説してますが、この時は給与所得控除が最大245万ありました。令和3年度は195万でした。ステルス値上げならぬ、ステルス増税です。消費税を1%あげるとのは政治的に困難が伴いますが、給与所得控除を減らすのは影響が比較的少ないです。上記のnoteでも記載しているように、手取りの計算は
収入-給与所得控除=所得金額
所得金額-所得控除=課税所得金額
課税所得金額×所得税率=所得税額
所得税額-税額控除=納める税額
ですので、当然給与所得控除を減らすと手取りは減ります。
つまり、医師の給料は下がる+税金は高くなる。その上インフレです。ご存知医師はデフレに強くインフレに弱いです。
これで、今までのように早めにお金を貯めてFIREするのは難しくなりました。
以前に『レジデントのためのとりあえず1億円貯める方法ver1.1 無料』

というnoteも記載しましたが、若手の先生は1億を40歳までに貯めるのは結構ハードルが上がったと思います。
どっちかと言うと否応なく『時間をかけて銭を貯める 無料』

な状況になってきていると思います。

じゃあどうするんだと言われると、ここから5万円ぐらいのnoteに誘導したり、怪しげな不動産塾にはめ込んだりするべきなんでしょうが、そんなに高いnoteは私やっておりません。

何より未来が分かれば私が儲けてます。1分先のことも分からない私に未来がみえる訳もないです。
未来のことは分からない前提にたち、過度な未来志向(未来の為に今を犠牲にする)はしない方が良いと思ってます。
医師が増加し、並みの医師では淘汰されるから専門性を身につける。それはいいのですが今を異常な低賃金で働いて技術を身につけて将来高賃金を得ようとしすぎない方が良いと思ってます。その技術が廃れたり、医局の体制などがどう転ぶか不確定です。その辺は実家の太さや結婚の有無、子供の数、婚家の資産、田舎か都会かなどによって変わってきますが、勉強が少しできてお医者さんになった程度の若者は将来が不確定なものにフルベットすると地獄をみることもあると思います(うまく転ぶこともあるでしょうがね、まぁ確率的にはハズレそうです)。
日銭を稼ぐって感覚で言いんでないでしょうか。
それは日雇いバイトをMRTで見つけるのではなく、あまり長期的に考え過ぎず事です。もっと言うと人的資本にのみ投資して頼みの人的資本から金融資本への転換が上手くいかなくなる未来があり得そうだと思ってます。
今の職場が金が稼げるor専門医が取れたるorオペが出来る→残る。金も稼げない資格も得れないなら辞めると言うシンプルな感じではいかがでしょうか?
フットワークを軽めにしつつ、取り敢えずインフレしてますし頑張って2億貯めましょう。


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