コロナに感染したけど、なんか質問ある?

ニュースでさんざんやっていたコロナウィルス。
自分の身近でかかる人もチラホラ出てきて、傍までヒタヒタと寄ってきている感覚はありました。自分のクライアント先でも「知らないうちに抗体を保持していた人」や、「感染して自宅療養する人」も出てきて、仕事の段取りにおいても「リスクがあること」は頭にありました。
が、まさか自分がかかるとは。

意識高くリスクを想定している人もいるかもしれません。
しかし上記は、おそらく多くの人と共感する感想なのではないか。
そのような人たちに向けて、自分の経験や感想、対策について、参考までに書き残しておこうと思います。
あくまでも、ボクの体験なので、地域の状況や、職場の環境で参考にならない箇所もあると思います。その点はご理解ください。

陽性判定までの経緯

12月の末、30日~31日くらいだったでしょうか。
振返ってみると、その時、時々悪寒を感じていたような気もします。
もともとリウマチや、扁桃腺が腫れやすく、この時期も抗生物質と痛み止めを飲んでいたので、気が付くのは遅れたかもしれません。
ハッキリ違和感を覚えたのは、1月2日の夜間。
明らかに汗が出て、悪寒を感じたので体温を測ったところ37.5ほどでしたが、それ以上に
「胸に空気が入りきらない」
「まだまだ入るはずなのに、肺が膨らんでくれない」
そんな違和感です。
去年の4月、実は肺炎で入院をした時の症状にそっくりでした。
翌日、近所のクリニックや、医療機関に連絡し、「発熱」と「肺の不調」を伝えると保健所で紹介してもらうように勧められました。唯一、対応している大学病院に事情を離すと、予約を調整してようやく診察を入れてもらいました。

 ★基礎疾患の治療をしていることで、体調不良に気が付きにくい
 ★感染症を疑われる時点で、通常の診療も受けにくい


病院に行ってみると、感染症対策をいたるところに感じます。
 ・そもそも、出入り口や受付窓口が別
 ・隔離しきれない場合は、外、あるいは車で診察待ち
 ・廊下でもビニールで隔離されたルートを歩かされる
 ・トイレなどでも、すれ違わないように注意される
などなど、結構なものものしさです。
レントゲンと、抗原検査とPCR検査。
レントゲンの結果を受けて、お医者様の判断を伺いました。
「コロナではないと思う」という初診でした。
自分でもレントゲンを見てみました。
前回肺炎で入院した時にはハッキリわかるほどでしたが、今回はまったくわからないきれいな肺でした。自分の感じる息苦しさの正体は気になりましたが、診察してもらったことによる安堵感がありました。
ところが、その帰宅の途中で病院から電話が入り、
「抗原検査の時点で陽性反応出ました」
と連絡が入りました。
診察結果と、検査結果の不一致に驚きもし、納得もする、不思議な感覚でした。診察した先生を責める気にもなりません。
自分の目で見たレントゲンでも、まさか肺炎とは思わなかったのですから。

 ★コロナの判定は検査、診察でも難しい。
  逆にいえば、「体調が悪い人を、コロナでないと判断するのも難しい」


感染までの経緯

「感染するような心当たりや、場所はありますか?」
感染ルートをトレースしたい保健所のスタッフは、当然ながら聞いてきました。感染するような心当たりはそれほどありませんでした。

12/22 最後の出社した日
    会社のメンバーに最後に直接会った日
    当面出勤するつもりだったこの日から、ボクは池袋の
    ビジネスホテルに一人で宿泊する日々になります。
    しかし、メンバーの出勤状況から、以降はずっと
    リモートで作業するようになりました。
12/31 この日の午後、ホテルを出て電車に乗って帰りました。
    途中、偶然にも弟が同じ電車に乗っていました。
    その際も電車が空いていたので、お互い車両の窓を背に
    向かい合いとはいえかなりの距離で会話していました。
1/2  実家に線香をあげに一人でいき、母と弟家族とご飯

悲しい年末ですよね、と同情してほしいわけではありません。
厚労省が示す、「感染のリスク」に該当するような行動はないんですよね。
考えられるとすると、22日以降の宿泊時にご飯を食べに行った時ですが、ほとんどが「元祖・ソーシャルディスタンスのお店/一蘭」や「謎のセパレータがついた松屋」で、他は数件ありましたが一人でご飯を食べています。

 ★接点がこれだけでも感染する
 ★飲食するなとは言わないが、十分対策は必要

隔離診療について

話を陽性判定された日に戻します。
この時、ボクは仕事もあったので「自宅療養」でいいと思っていました。
 ※このあたりで、ツイートはじめてますね。


翌1/4に保健所から連絡が来て、ホテルでの隔離療養を勧められました。
「任意です」
とは言われたものの、自分の家庭内感染や、興味もあってホテルでの隔離療養を受けることにしました。その後の感染拡大状況を考えると、この判断は正しかったと思います。
全国には、同じ判断、処置が行われないケースもあるようで、千葉県はかなり状況がよい方だ、と保健所の方にも聞きました。


その後の段取りはお世辞にもいいとは言えませんでしたね。
ホテル確保から、確定、入所の段取りまで、ほぼほぼ直前連絡。
「通常の生活から、隔離生活へ切り替える」
普段、早々ある体験ではありませんから、なかなかナレッジも溜まらないのでしょう。
この辺は課題だと思いますね。

隔離されるホテルは、わりといい環境です。
ホテル名は公表しませんが、三ツ星のビジネスホテルでした。
内装とかは、写真を見てもらう方が早いですね。

あくまでも隔離療養なので、飲食物やスマホ、PCなどの持込は寛容です。
10日間とかなりの期間ですから、しっかり準備してホテルに向かう方がいいですね。
飲食などは郵送、差し入れなども可能ですから、「Amazonパントリー」を活用しましょう。
マジで最強です。
簡単に言えば、「390円で飲食物、お菓子、アメニティなど、少ない個数から注文できる」短期間の滞在に向けては完璧にフィットするサービスと言えるでしょう。

外出、療養終了についても聞いてみましたが、現在は「PCR検査を再度実施して判定する」ということはやっていないようです。あまり意味はないのでしょうね。


医療におけるリテラシー

最後に、医療におけるリテラシーについて、少し踏み込んでおきます。
言いたいことをまとめると、こんな感じです。
★インフルエンサーの話はどうでもいい
★上手くいったことも認識する
★誰でもが感染するものだ、という認識
★医療専門家の言うことも意見が分かれる今、できることをやる。

★インフルエンサーの話はどうでもいい
インフルエンサー、とくに医療や感染症の専門家ではない人の発言は、ホントにあてになりません。ここまで書いてきた通り、予防・感染・療養とさまざまな要素があり、それを支える医療機関の都合をまで考慮して、はじめて「感染症対策として成り立つ」んですよね。

ある部分だけ、「ほら、俺の言ったとおりになった」というインフルエンサーもいますが、別の領域でおかしなことを言っていたり、ある部分だけ正しいことを言っていたりする。
それは「まともな感染症対策」ではありません。
100点満点中90点以上欲しいテストで、65点とって喜んでいるような人たちです。
そういう人たちの「ぼくのかんがえた最強の対策」は机上の空論でしかない。

★上手くいったことも認識する
そして、「上手くいったことも認識する」ことです。
人は上手くいったこと、上手くいっている状況が続くと、「それが当然だ」と考えてしまいます。
そうではありません。
上手くいくように、頑張っている人がいます。
医療崩壊は、そういう頑張っている人たちの足を引っ張ることです。
数字上、高齢者ばかりが重篤化し、若い人には影響ないような印象を受けていますが、それは医療機関の方々の努力の結果でもあります。

★誰でもが感染するものだ、という認識
ここまで読んでくれた人は理解してくれていると思うけど、感染者を叩くような、感染することが悪いことだ、というような風潮は絶対に避けたい。


★医療専門家の言うことも意見が分かれる今、できることをやる。
医療関係者、専門家でも意見が分かれるコロナの状況です。
素人のボクたちが、素人に毛の生えたインフルエンサーの言うことに惑わされ、同じ国民どうして貶し合うようなメンタルの負担、現実に苦労している医療機関に余計な負担をかけることを避ける。
今求められているリテラシーとは、ボクたちにできることをやる、これです。

改善できそうなこと

改善できそうなことは、いくつかあった気がします。
先ほども書いた、隔離環境への誘導などはナレッジを積んでいくことで陽性患者を不安なく隔離環境へ導くことができると思います。

また、陽性になったのち、患者さんの体温、血中酸素飽和濃度を確認する連絡を求められるのですが、こういったものはLINE APIでbot対応できると思います。そうすることでDB化したり、アラートを受けて対応するプル型に切り替え、保健所の方の負担も減らせる気がします


マジで頼む


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