【ネタバレあり】機動戦士ガンダム 水星の魔女ガバ考察

※本記事は多分にネタバレを含むので、必ずプロローグ〜12話及び水星の魔女公式サイト掲載の小説を履修してからお読みください。



皆さんは水星の魔女を見ていてエアリアルの利き手の変化に気づいただろうか。
本記事はエアリアル=エリクトを前提とし、アスティカシア学園で行った三回の決闘と、12話の戦闘を主眼に置いてエアリアル(エリクト)左利き説を唱えていきたい。なお、長くなるので戦闘の経緯は省くものとする。


Ⅰ.グエル戦(最新鋭機体戦)

まずは1話「水星の魔女」と3話「グエルのプライド」から。
ディランザ戦において、エアリアルがガンビットで攻撃する際左手を掲げている。
次にダリルバルデ戦においては右腕を破壊されていながら、

左手のビームサーベルでダリルバルデの左腕を突き刺し無効化
   ↓
左腕でダリルバルデの右腕を牽制
   ↓
突進の勢いそのままでエアリアルの胸部装甲の突起でダリルバルデのブレードアンテナを折る

という曲芸じみた機体コントロールを行っている。
さらに1話・3話グエル戦の決着後、ミオリネ、スレッタがコックピットから降りる時の足場はエアリアルの左手。これまでの他のガンダムシリーズではハッチから伸びるロープリフトを利用してコックピットから降りるのがほとんど(機体の手のひらを足場として降りる描写がないわけではないが珍しい部類)なのに対し、3話のうちに2度もこういった描写があるということは何か意味があると思われる。


Ⅱ.エラン戦(初のガンダム戦)

次に6話「鬱陶しい歌」のファラクト戦のシーンから。
序盤のファラクトのスピードに任せた突進をビームサーベルで防御するのだが、その際も左手でビームサーベルを握っている。右手にライフルを持っていたからとも考えられるのだが、その直後にファラクトが距離を空けた際スナイパーライフルのフォアグリップを握るためにビームサーベルを捨てている描写が入っているため、同じようにライフルを捨て右手でビームサーベルを持つ方が自然な気もする。何よりエアリアルのビームライフルは銃口からビームサーベルを発振できるため、なおさら左手でビームサーベルを抜いたことに違和感を感じる。ファラクトも左手でビームサーベルを持っていたことから、左手で応戦した(できてしまう)と考えるなら、それこそエアリアル(エリクト)は左利き説の裏付けにならないだろうか。


Ⅲ.シャディク戦(天敵戦)

続いて9話「あと一歩、君に踏み出せたなら」のミカエリス戦。
アンチドートでガンドフォーマットを封じられガンビットと機体一部機能が停止。コントロールもマニュアルに切り替わり、「ここからは1人で?ダメだよ・・・1人じゃ」とスレッタ。これまでスレッタのピンチを救ってくれたエアリアルにしてはかなり突き放した態度のようにも思える。ここで小説の内容と12話で明かされたアンチドートの弱点を加味すると、現状を打開するにはパーメットスコアを5以上にしなければならならなかった━━それはレディプロスペラの復讐に必要なことでもある。スレッタを母親の復讐に巻き込みたくなかったエアリアルは、決闘の勝敗で得るもの・失うものを天秤にかけ負けるのも良しとしたと思われる。だが、スレッタの願いと決意を聞き、前後してシャディク隊の銃撃で的確に左腕を破壊されていたこともあり(利き手を失った)パーメットスコアを6にまで引き上げざるを得なかったように見える。



Ⅳ.12話(実戦)

1期最終話である「逃げ出すよりも、進むことを」。12話での改修型エアリアルの戦闘シーンを見てエアリアルには利き手があると考え至った。
6話では右手にライフル持っていたから左手でビームサーベルを抜いた可能性があったが、この12話に関してはライフルはバックパックに懸架されて右手が空いていたにも関わらず、左手でビームサーベルを抜きルブリスウルを迎撃しているのである。後述するが直後にコックピットのモニターが青く光ってることから、エアリアルの主導権はパイロットのスレッタではなくエアリアル側にあったと思われる。


Ⅴ.まとめ

以上が私がエアリアルに利き手が存在する説の裏付けである。もっと正確にいうなら、スレッタとエアリアルで機体コントロールを分担していたのではないかということ。
実は1期全12話の戦闘においてエアリアルはビームサーベル・ビームライフルでは1機も落としてないのはお気づきだろうか。ミカエリスとの決着は地球寮のみんなお陰であるものの、ディランザ、ファラクト、シャディク隊のベギルぺンデ含め全てガンビットで戦闘不能まで追い込んでおり、12話のロングレンジライフルも敵機の足を溶かすのみとなっている。ダリルバルデのみ、あの変態起動をしなければならなかった故のビットオン形態、かつ利き手である左手でビームサーベルを扱わなければならなかったために体当たりという手段を取ったのだろうと考える。
各戦闘を鑑みるに、基本姿勢制御とビームライフルを主体とした遠距離戦をスレッタ、ガンビット操作と姿勢制御の補佐・ビームサーベルを主体とした接近戦をエアリアル(エリクト)で分担していたのではないか。ことある事に「私とエアリアルは負けません」とあくまで2人で勝つともとれるニュアンスで言っていたのは単純にエアリアルへの愛着だけではなく、そういう側面を暗に示していたのではないだろうか。
また、プロローグにおいてエリクトは「1つ、2つ、3つ」と数えるとき、モニター側にある右手ではなくわざわざ体を捻って左手で数えている(とはいえ、ルブリスに生体認証を登録するシーンでは右手で行なっているため証左としては弱いが)。
加えて、印象的な1話の水星人お硬い発言と12話のフレッシュトマト事件の時の膝立ちのシーン。同じ構図でありながら2つ違いがある。
一つ目はエアリアルがミオリネに差し出している手が左右逆なのである。左手がエアリアルの意思でのコントロールであるならフレッシュトマトは右手で行っているため、100%スレッタの意思である。
2つ目はエアリアルのツインカメラアイが1話では発光しているのに対し、12話では消えている。つまり、エアリアルの意思は消えているとも解釈できる。

とまぁ、つらつらと書いてきたが、上記全ては私個人のガバガバ考察であり正解ではないのであくまで参考程度に。早く2期が見たいところである。
果たして、彼女らに祝福は訪れるのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?