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【エッセイ】コミットメントを高めると生活が豊かになる

テレビである女性の俳優さんが、30代になって家事をするようになって生活が豊かになったと仰っていました。私は実家暮らしなので、まともに家事をしたことはないし、できればズボラな方法で解決したいと思うタイプです。

芸能人の方で、趣味は料理ですという方が結構おられます。特にコロナ禍以降、家にいる時間が長かったこともあり料理に興味を持つのは自然だし、多忙な中で食生活を見つめるのは良いことだなと思って見ていました。しかし、それは毎日の家事としてでも楽しいのだろうかといった少し遠目からみた事も思っていました。

私は流行ファッションに関心が薄いと思います。でも、最近UNIQLOやGUに行ってみて、服を見て買うというのは思ったより楽しいと感じるようになりました。

私は流行というよりも王道を求める派で、王道系のシャツの色違いを着回す様なタイプです。見る分にはいいですが、服で自分の個性を出すというよりも月次な感じが性に合っていると思います。

大学も2年生になり、少し上の月次にしようと思い、GUに入りました。中に着るシャツを買おうと思い、探していたのですが、店員さんに声をかけれないためなんだかんだ店内を一周してしまいました。一口にシャツと言っても、オーバーサイズ具合でRegular、Relaxなど4種類に分かれているというのを知りました。結論から言うと、お察しの通り迷わずにRegularを手に取ったものの、そういった選択をして買ったと思って着ると案外気に入っていて自分でもびっくりしました。

そう思うと、冒頭の話も共感できるところがあるなと思いました。スティーブ・ジョブズの様な生活もすごいけど、日々の生活への関心を高めると生活が豊かになる感覚というのは大事だなと実感しました。

以前に、「今この瞬間に集中する」という考え方の「マインドフルネス」が流行しました。私の体験はマインドフルネスでいう「コミットメントを高める」というものではないかと思いました。コミットメント(Commitment)とは、この場合だと「関与」と訳します。

例えば、食事に対してのコミットメントを高めるには、見た目や食感などの些細な部分に注意しながら食べる「マインドフルネスイーティング(Mindfulness Eating)」があります。

実際にやったことがありますが、そこまで効果を感じるかと言われれば言葉を濁してしまう感じでした。もちろん、正確な定義通りではなく、“意識”したまでと言われれば返す言葉もありません。

ただ、今回感じたのは局所的に行ってもあまり効果がないのかもしれないということです。例えば、真剣に服を買っても適当に選んできていたらコミットメントは高いとは言えないかもしれないということです。

ここで自分の考え方に腑に落ちた部分がありました。私はどちらかと言うと流行りものに背を向けたいタイプです。決して、逆張りがかっこいいとか、自分とがってるわと悦に入りたいわけではなく、流行っているからという理由で摂取したくないというものです。もちろん、流行っているのにはそれだけの理由があって良いものが多いとは思います。

でも、自分の関心度が低いままなんとなく摂取してしまうのはなんだか良くない気がします。例え、心に響いたとしても何故かスッキリしないのではというのがよぎってしまいます。

余談ですが、流行っていたドラマがTVerで配信されていて観てみたらすごく良かったという経験は多々あります。逆に、流行る前に目を付けて1話から見ようと思ったドラマが流行ったら、やっぱりという感覚になります。

つまり、ドラマ自体の内容が響くかも大切ですが、どうしてそれを観たいと思ったのか、どういう内容だとイメージしていたかなどの部分も含めて楽しんでいるのだと思いました。

QOL爆上げとか、#丁寧な暮らしと言われると、やや目を背けたくなる部分はありますが、コミットメントを高めると確かに生活は豊かになるなあと思いました。

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