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第一回 赤田あつきのかんたんアルバムレビュー 

おはこんばんにちは 赤田あつきです。
シンガーソングライターとバンドをやっています。僕の活動の紹介はめんどくさいのでまたのちほど。
曽我部恵一さん主宰のROSE RECORDSより1stアルバムやEPをリリースさせて頂いています。

突然ですが

好きなアルバムのレビューしたいな!と、昨日のバイト中にふと思いまして、これを書いています。アルバムレビューといいましても、
僕は「かんたん」にやってみようと思います。

わーっ とか すご… とか あー とか
好きな音楽を聴いたときに、つい漏れてしまう個人的な「感嘆」を、つれづれなるままに。

あと、僕は確かに音楽は好きなんですけど、その音楽の背景情報とか、(例えばその作品の歴史的意義は!とか、アーティストの人生において!みたいなことについては)正直詳しくなく、そしてあまり興味もないのです。

これについて、音楽をやっている人間がそんな態度でどうすんだ!というのもよくわかるのですが、僕はただの、この広い世界の片隅を歩くいちリスナーとしてこのレビューを書いてみたいなと思ってます。だから、個人的な感想ばかりが並ぶと思います。それは「簡単」に!

第一回目の赤田あつきかんたんレビューは
ビリージョエルさんの「ピアノマン」です。

このアルバムは、僕は中学生のときからずっと聴きまくっていまして、大好きです。これよく見るとアルバムジャケットは結構不気味ですが、内容素晴らしいアルバムだなと思っています。

まとまったアコースティックバンドサウンドを土台に、フィドルからオーケストラまで、壮大な展開が広がっていきます。
アメリカの片田舎って、こんな感じなのかな… 良いなー、なんだかのんきで、暖かい人がいて、頑固な人、ちょっと変な人もいる。まあビールでも飲みながら、ちょっと人生について考えてみるか みたいな感じ。

真剣だしさ、俺もお前も大変だよなあ まあ、俺は歌ってみるよ。この片田舎のバーにも、いろんな人生があってさ、例えばあいつはさ…  ってビリージョエルが語りかけてくれるようなそんな印象をくれる、冬でも暖かいようなアルバムです。

僕は、高校生の時、寒い日はよくこれ聴きながら通学してました。ウォークマンで。朝これきくとかなり元気でます。おすすめです。
特に最初の曲、「Travelin’ Player」は、たぶん僕の頭はこの曲を聴くと一気に回り出すようにとプログラムされてるんじゃないかと思うほど、ウキウキさせてくれます。なんか動けないなー、ていうときに、起き上がるきっかけをくれるような曲です。ではそんな一曲目から、

  1. Travelin’ Player
    ドラムの軽くてすばしっこいリズムからはじまり、ちょっとずつ楽器が増えていく感じがすごく嬉しいです。これから始まるぞ!というか、おい!もう始まってるぞ!お前も早くこっち来いよー!みたいな、手を引いてくれるように、ワクワクさせてくれる曲です。

  2. Piano Man
    まさに、バーで歌うビリージョエルが、語りかけてくれます。
    あいつは小説家志望でさ… そこにいるビルは俳優になりたいんだってさ まあ、いっつもここで飲んでんだけどなー みんな、それぞれの人生やってるよ 俺はここで歌う 夢を見ながら歌うから、こんな酒場にはこんな歌が合うんだよ! て、歌いあげてくれます。思わず口ずさんでしまう大好きな曲です。

  3. Ain’t No Crim
    まあ、やっちまったことはしょうがないから、もういいよ笑 て励ましてくれるみたいな曲です。
    いろいろあるけどさ、そんなもんだよ!こんなもんでも、頑張ってみるからと、おずおずしながらも、苦笑いしながらも、ちょっと体を揺らしてみる。それでいいじゃん!と笑いかけてくれるような、どこかユーモアのある優しさに満ちてますね。

  4. You’re My Home
    好きな人がもし近くにいて、自分を頼ってくれるような、そんな嬉しさに恵まれたなら、僕はもっと頑張らないといけないなと決心することだろうと思います。不安が入り混じりながらも、雄大な先行きに思いを馳せて、君の存在に感謝する そんな風景が見えてくるような素敵な一曲です。

  5. The Ballad of Billy the Kid
    とぼとぼと歩くひとりの主人公を思わせるイントロから始まり、自分の過ごしてきたこれまでを振り返ってみるかのような、話すようなメロディで歌い出す。まるで劇や映画の一場面を見ているような、はたまた話好きな苦労人の思い出話を聞いているような、楽しくも感慨深い気分にさせてくれる曲です。人生の壮大な展開を少し自嘲するかのような、茶目っ気のあるピアノ間奏がとても印象的です。

  6. Worce Comes to Worst
    曲名からもわかるように、もう散々だよ… とほほ… となってしまった時にグサりとくるのがこの曲です。これはもうどうしよもないな、となった時、案外頭の中こういう感じな時ありますね。失敗したっていうけど、この世の中なんてもうしっちゃかめっちゃかなんだから、お前がどうこうっていうんじゃないんだよ みたいな説得力も、僕は感じたりします。

  7. Stop In Nevada
    力強くもか弱い疾走感と、ある種の初々しさに満ち溢れたこの曲は、もはや写実的に、若者の焦りと期待を描ききっているように思います。ちょっと俯き加減でも、まだ諦めようとしないひたむきさを抱え、まだ見ぬ遠くを想像してみる。そんな静かに燃え続ける青さが今にも迫ってくるようです。あどけなく踊るような、また澄んでいて軽やかなピアノがとても感動的です。

  8. If I Only Had the Words (To Tell You)
    このアルバムの中で、僕が一番好きな曲です。「もしも、もっと君を理解することができたなら」という言葉と共に、悲しみや反省すらも包み込むような、謙虚で美しいメロディが展開されます。まるで、自らに迷いながらも、険しくも眩しい道を歩んでいく青年の決意の強さを目の当たりにするようです。荒波を漕いででも、大雨に打たれてでも、君に渡したい手紙があるのだからと歩みを進める、この推進力に敵うものはこの世にはないのではないでしょうか。この曲を聴くと、Try という言葉の持つ意味を確かに感じることができます。

  9. Somewhere Along the Line
    旅の楽しさ、苦労を経て見つける喜びや輝きの素晴らしさを感じさせてくれる曲です。自分の力で見つけだしたものを使って、知らない町でも自分なりに歩いてみる。勇気を振り絞ってこの冒険を楽しんでみようぜと励ましてくれるようなエネルギーを感じます。

  10. Captain Jack
    このアルバムの中で特異な雰囲気を放つ最後の曲です。どこか崩れていて、ニヤつきながら、少し不気味に漂っている。ドラッグソングらしいです。
    ドラッグがどうこうという感覚はわからないですが、この曲の抱えている厭世的な視線、社会への無力感、行くあてのない焦りが自らに向かっていくことへの恐怖 には、とても共感します。なぜこの曲の主人公は、ハイになりたいのか、わかるような気がします。実はみんな、そんな気持ちを抱えて街角を生きているのではないかと想像します。

捨て曲なし!

自分について、人生について、不安と喜びについて、力強く描いたビリージョエルの大傑作アルバム「ピアノマン」いかがでしたでしょうか。僕も改めて、やはり良いアルバムだなと再確認しました。これからもずっと聴くと思います。そして、こんなアルバムを自分もいつか完成させたいと強く思いました。

以上!

第一回赤田あつきのかんたんアルバムレビューでした! 思ったよりボリューミーになってしまった笑 まだまだ他にもかんたんレビューしたいアルバムが山のようにありますので、ぜひ次回をお楽しみに。あと、赤田あつき2ndソロアルバムも現在鋭意制作中です。そちらもぜひお楽しみにして頂けると嬉しい限りです。
下手な文章ばかりですいません。
でも楽しい作文でしたー!

赤田あつき 2024年 1月 

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