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外耳道軟骨の構造

耳瘻管摘出を行う上で、外耳道軟骨の構造を理解しておくことが大切になるためまとめてみた。

Visible Body ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より


側面から見ると、軟骨は外耳道の2時の方向は空いているがそれ以外をぐるーっと囲むように存在し、外耳道軟骨部を形成している。

Visible Body ヒューマン・アナトミー・アトラス2021より


斜めから観察するとこのような感じ
外耳道入口部を形成する軟骨は、Cの字を作っているのがわかる。Cの下の断端は、耳珠を形成。
側頭骨の中に入り込んで、外耳道軟骨部を担っている。

Visible Body ヒューマン・アナトミー・アトラス2021を改編


前方から見た図
側頭骨に耳鏡を挿入したような眺めとなる。
赤丸の内側の軟骨裏面に、耳前部瘻管を作る症例でら嚢胞を形成し、軟骨膜を癒着していることが多い。軟骨の損傷に注意

  • 耳瘻管は基本的に耳前部に多い。その際は軟骨とは接していることが多いが軟骨を貫くことはまれである。

  • 耳輪脚基部の瘻孔の場合は、耳後部に貫くことが多く、予想して手術に望み、軟骨を一部除去する必要性や耳介変形のリスクなどIC時に説明する必要がある。

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