吹上奇譚 第3話 ざしきわらし

吹上奇譚 第3話 ざしきわらし
吉本ばなな

シリーズの3話目

やっと文庫化され、本屋で見つけた時は小躍りしてた。
でも、広告で続きの新刊が発売されたと聞いて少しガッカリ。

なんでシリーズの中途でこれ書こうと思ったのは、ストーリーより、自分の中の気づきがあったから

ストーリー的には穏やかで、人と人への暖かなこころ配りがそこここに溢れている。

彼女の書く世界観は、通常の世界とは通常では知りえないことが多い。見えないものも大事にしている。

今回もそう。

1度目の時、これが気づきだった。
読み込んでいると思ったけど。
わたしはストーリーの流れを味わってたのだと。
雰囲気を吸い込み、脳内にぼやけた画像を結ぶ。
雰囲気だけを先に読むんだなあと。
ストーリーの流れをさらーと味わってた。
2度読みしないと細部の話を、取りこぼしてしまう。
2度目読んだ時、こんなに鮮やかに、登場人物の感情がありありとかかれていることに驚いた。

ストーリーの流れが気になって、細かなキャラクターや出来事など、細やかな動きにまで、目が全然行ってなかったのね。。。

これからは2度読み必須ね。

改めて気がつけたのは良かった。
このお話は、登場人物も少なく。
でもひとくくりで名を付けられない、その人達同士の繋がりがあって。
その関わりを、経験出来たのが、とても心地よかった。
さて次も文庫で読むか。待ちきれずに、ハードカバーで読んじゃうかな。。。

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