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57歳で人生ひっくり返す 無職男冒険

子供も手が離れた。
妻とは別々の生活空間で暮らし始めた。
子供は4人。
特に迷いもなく、がむしゃらに子供に付き合い、
地方から東京に出た子供のために仕送りし
働いてきたが・・・。

だんだん60歳が近くなってきた。
33年勤めた会社にこのまま居続けるのか・・・
夢を持って入った組織も中間管理職となり、
上の方を向いて調整するばかり。

ああ、嫌だな。

60歳再雇用、
「あなたの労働の価値は3分の1以下になる」と宣言され、
自分の人生の先がしっかりと
萎んでいくのが見えてしまった。

悶々と。
60歳までの年数と年金、退職金ばかりを計算している毎日。

会社を辞めた。
57歳。

チャック・パラニュークが「ファイトクラブ」で言っていた。
「すべてを失ったとき、本当に欲しいものが手に入る」

道元禅士も言っていた。
「放てれば満てり」

その言葉が呪文のように自分を絡めとり
辞めた。

でも、困ったことに、
これからは全部自分で決める事が出来るはずなのに
「何がやりたいか分からない」

チャールズ・ブコウスキーが言ってくれた
「書こうとするな。ただ書け」
と。

ただ書くことによって、
何が欲しいのか分からない自分を
なんとか保っていく。

組織を離れて、一人っぽっち。
ただ、40年前の自分のように
すべてを自分で決めるチャンスは手に入れた。

どんな冒険になるのか分からないけど。

57歳無職男、冒険。
何にもないけど
ただ書いてみる。

#退職 #無職 #57歳 #チャック・パラニューク #ファイトクラブ #ブコウスキー

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