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黒鉄の魚影 感想

noteを初めて開いた時に確か、最近読んだ本の感想を書いてみましょう的なことを言われました。しかし私はnoteの忠告をガン無視し、真人の悪口を書き連ねてしまったので今更なんだか申し訳なくなってきました。ちょうどコナン映画の季節で、各種配信サービスにもいくつか作品が追加されるタイミングだったので、今回は私の積年の推し、ジンが出演する映画「黒鉄の魚影」の感想を書いてみようと思います。
ちょっとネタバレあります。でも本筋には大して関係ないので大丈夫です。本記事をお読みの皆様、灰原さんに興味を抱かれましたらぜひご鑑賞ください。

(ここから感想)

あらかじめ言っておくと、これマジで神映画です。なんといっても灰原さんがかわいすぎる。あんまり当時の記憶はないのですが本映画は私が多忙だった時期に公開されまして、まあ単純に行く暇がなかったんですよ。テレビをつければ映画のCMやってて灰原さんが映ってるような状況だったので、当時も行きたかったのはやまやまなんですがなんか忙しくて無理でした。なんだっけな、なにが忙しかったんだ私。多忙が過ぎると記憶も無くなるんだな

そんな状況だったので私が持っていた事前知識はなにを隠そう、あのジンが出るらしいということだけでした。
私は長年ジンが好きです。銀髪長髪なんて全少年少女の憧れですから、みんな好きですよね。衣装が黒を基調にしているキャラを好きになる確率も高いので、ジンは私の好みど真ん中を長年突き刺しています。

しかし近年、ジンはだいぶ面白い人なのではないかと思い直すようになりました。
物心ついたときから私の周りにはコナンオタクが常にいました。なぜかいるんですよね、常に。今もいます。謎の吸引力があるのかもしれません。なんでだよ私はジンと灰原さん喋ってくれ厨だぞ
彼らは優しいのでジンを推してる変人とも仲良くしてくれます。そしてコナン読者と喋るたびに毎回言われるのですが、

「ジンって黒の組織の追っ手始末してくれるから実質味方だよね」
と。

うん私もそう思う

ジンは黒の組織という犯罪集団のまあまあ高めの立ち位置におり、尊敬されてるかは置いといてけっこうな数の部下がいます。レギュラーメンバー以外は定期的にしくじるのでジンが始末したりしているのですが、彼は絶妙にポンコツなので(作者談)殺しちゃいけないやつを殺したりします。コナンの正体に気づいたやつをあまりにタイミングよく消したりするので、もはやジンはコナンや灰原さんの逃亡生活を助けているまである、というのが通説です。

こんな穿った見方をし始めたのはここ数年で、読み始めたばかりの頃はもうちょっと賢い人だと思っていました。しかし最近は「特に有能ではないけどなんかついていきたいと思わせる謎のカリスマ上司」属性のほうが強いのではないかと思い始め、かなり頭を抱えています。
あんな顔のやつがそんな属性持っててどうすんだよ

なにせそのビジュアルがめちゃくちゃ格好いい。ポンコツだの有能ではないだのボロクソ言いましたが、ジンがヘリから降りてくるシーンには今年一の大歓声を上げてしまいました。推定190センチの男が腰ぐらいまで伸ばしてる銀髪が風になびくので、当たり前なんですけどこれがありえないくらいかっこよかったです。いやわかりません。普通の人なら灰原さんの心配をするべきシーンなのでこんなこと気にしてる暇ないのかもしれません。許してください私の2番目に好きなキャラは灰原さんです。詳しくは言いませんがジンと灰原さんの間には大きな確執があります。灰原さん、いつもジンが生活脅かしてごめんな

そもそもジンは直前までドイツにいたのですが、組織の活動に非常に役立つシステムが手に入るらしいということでわざわざ日本に来てくれた、というのが上述したヘリのシーンです。ジンにはウォッカというこれまた面白い部下がおり、そのシステムはウォッカが存在をジンに伝えたものでした。こいつの言うことは信用できねえから直接見るか的なノリだったのかもしれません。私個人としてはウォッカのほうがはるかにまともだと思うのですが、そのウォッカがジンについていくと言うので仕方ないなあ、と諦めています。早く別れたほうがいいよ

で、実際そのシステムを稼働させてみたところ、なんかうまくいきませんでした。ジンくらいポンコツなこのシステムに対し、我らがジンニキはなんと

とんだクソシステムじゃねえか

と吐き捨てました。(クソシステムて)

妨害があってうまく作動しなかっただけなので、実際には例のシステムはクソシステムではありません。なんならちゃんと使っていれば長年追っているターゲットも見つけられたらしく、ここに関してはシステム障害を疑えなかったジンの過失がデカすぎます。こういう人がインフラ会社の上司だと本当に困ると思います。不良品と故障品の区別もつけられない上司を持って、ウォッカも大変だと思います。

(余談ですがこのシーンより前に、ウォッカが部下に機械操作を教えるシーンがあります。なんでわかんねえんだよと毒づきながらも質問されたらちゃんと丁寧に答える、理想の上司でした。ジンにも教えてあげてほしい)

このあとはだいぶネタバレになるので省きますが、なんやかんやジンたち黒の組織は敗走します。その後コナン界随一のクレイジーガイ、赤井さんがバカでかいロケットランチャーを担いできて、沢田のアニキのごとくジンたちがいた場所を吹っ飛ばしました。ここでジンは合流する予定だった組織のメンバーをさらっと見捨てており、見捨てられたメンバーは粉微塵になりました。コナンの映画では粉微塵はまあまあよくあることなのですが、水中で粉微塵になるのは新しいパターンな気がします。ジンと赤井さん、共同作業で水中粉微塵の実績を解除してしまいました。

見捨てたメンバー、もとい本映画の犯人は超絶エクストリーム重要情報を持ち帰ろうとしていました。ジンと彼はライバル関係にあったそうで、お互い隙があれば蹴落としてやろうとしていたみたいです。しかし本当にタイミングが悪い。なに殺してるんだ。それ判明したら連載終われるぞ。
…と言っても仕方がありません。ジンがポンコツなため、機密情報は海の藻屑となってしまいました。ここでもコナンと灰原さんを助けたみたいになってて本当に笑いました。ことごとく味方の都合のいいように動くので、もしやジンもFBIのスパイなのかもしれません。そしたら彼の目の下に傷をつけた赤井さんとおそろいなんですよね。奇跡。

いろいろ言いましたがすごく面白い映画でした。結局ジンの話しかしてないので、初見で楽しく見れる余地があると思います。灰原さんの超名シーンについてはネタバレを控えましたのでぜひ、ご自分の目でお確かめください。

ジンは作者の青山先生からしてもおもしろキャラなようで、妙に愛されています。私はこの妙に愛されている感が大好きで、彼のそうした抜けてるところに魅力を感じています。前回の記事でも言いました通り、私は悪役の中に確かにある人間味をこよなく愛しています。

ていうかもう人間味という概念自体が好きです。完璧超人キャラが苦手なので、欠点があればあるほどテンションが上がります。いずれキャラクターの人間らしさについてとか、そういうトークテーマで書いてみたいなあとも思います。

灰原さんは本当にかわいいです。ぜひ見てください。

おわり

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