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上杉昇さん オマージュ 詩2.


邂逅


撃ち捨てられてく 視界の果てに
地雷の上で躰は 螺旋を描き
煙る地面に砕け散る

積み重なる屍を盾に 身を潜めて 明日を待つ


雷鳴は轟 記憶を飛ばした

世界の果ての どこかにまぎれた
今日日(きょうび)隣の国の噂話さ


電波で汚れた街の中では 真実も嘘も紙一重
何が本物で 何が紛い物か 

機械仕掛けの時計は 時を止め沈黙した・・
何を夢見て

眠ったままー。



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