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【週刊消費者情報】          「ストップ!ATMでの携帯電話」運動

 大阪弁護士会で開催された「第7回 地域で防ごう消費者被害 大阪交流会」で大阪府警察から「大阪府下における最近の特殊詐欺被害の状況について」のお話がありました。その報告の中から、今回は特殊詐欺の対策について紹介します。

闇バイトに群がる若年者たち

 最近の新聞報道でよく見かけるのが「闇バイト」。特殊詐欺グループが高額報酬をうたい実行役を募集。SNSなどを通じ「月給100万円」などと投稿されていたようです。実行役には、被害者から現金などを受け取る「受け子」。ATMで現金を引き出す「出し子」。そのほか、募集役の「リクルーター」や「見張り役」があるとのこと。しかも最近の報道では、特殊詐欺で検挙された少年のうち、中高生が3割超もいたそうです。

ATMでの携帯電話の通話は                 「しない、させない!」を社会の常識に!

有効な対策
ATMでの声掛け
ATMで通話しながら操作している人を見かけたら、声掛けをお願いします。
声掛けの要領(悪い例)
✖「振り込んでいませんか?」⇒「振り込んでいません!」
✖「騙されていませんか?」⇒「騙されていません!」
声掛けの要領(良い例)
〇「役所や銀行などと電話していませんか?」⇒「はい、そうです!」
〇「お金が返ってくると言われていませんか?」⇒「はい、言われています!」
声掛けをするとともに警察への通報もお願いします。
「ストップ!ATM]での携帯電話」運動にご協力ください。

 有効な対策として、自宅の固定電話機の防犯対策も効果的です。防犯機能付き電話機や留守番電話機能の活用がお勧めです。一度、最寄りの交番か、もしくは消費生活センター(188〈イヤヤ〉)でご相談してみてはいかがでしょうか。

 家族への声掛けもお忘れなく。怪しい電話がかかってきたら、ご家族に相談してください。令和4年(速報値)、特殊詐欺の未然防止1,483件のうち、49%が家族・親族でしたから、身内はやっぱり心強いですよね。

 犯人は、さまざまな方法で近づいてきて、高齢者の大切な財産を常に狙っています。家族そして地域の見守りで、特殊詐欺被害を防ぎましょう。

                         編集室 原田修身

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