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断捨離日和

準備

母が入院している間、母と父と3人で暮らした部屋を断捨離することにした。
といっても父は他界して3年が経つ。当時のままにしていた家屋は風も通していないのでだんだん古くなっていく。せめて震災が来たときに少しでも軽くなるように、気持ちの整理はつかないけれど家具や台所用品からはじめよう。母は私以上に気持ちの部分で着手できなそうなので私から母に声をかけた。「書類や写真は捨てないから壊れた家具や食器を処分するね」
業者さんを探すのも家の中にいれてもいいと思う方を調べたりの日程調整で3ヶ月ほどかかった。
結局父同士が友人である同級生のいる会社に頼んだ。
同級生なので下見もお互いの都合のいいときに見に来てもらったりしていて気兼ねすることはなかった。むしろ父の思い出話ができて嬉しかった。

当日

作業は午前中で終わらせるとのことだったので朝起きて早々仏壇の父に報告した。報告しながらふと業者の方たちに差し入れのお茶用意をしていなかったのを思い出した。コンビニにペットボトルを買いに外に出た途端大粒の雨がパラパラと落ちてきた。(あれ?今日の天気予報は曇なんだけど)そっか、

わかった。おとうさん、泣いてる?
ごめんなさい、報告遅くなりました。

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