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私のプリンセス

どこにいくにも連れていく、多くの人の子供時代にいたであろう、友達のような、お供のような存在。

息子はトミカや、ヒーローのフィギュアだった。娘は手乗りサイズのぬいぐるみ。

私にももちろんいた。クリスマスにサンタクロースにもらったバイオピンクの超合金だ。朝目覚めて、バイオピンクがいた時の感動は今でも忘れられない。

年子の妹は、ジェニーちゃんを大事にしていた。ドレスを着せて髪を結んで。ドレスを着せられないかわりにバイオピンクを磨いた。髪を結ぶ代わりに、ぬいぐるみと戦わせた。

バイオピンクは私のヒーローであり、プリンセスだった。オープニングの、フルートを吹きながらメリーゴーランドに乗る、あの姿にノックアウトされたのだ。

数年前の超英雄祭で、バイオマンがでてきた時、バイオピンクの姿を目にした時、気がついたら泣いていた。やっと会えた、ただそう思った。

バイオピンクは、大人になった今でも私のヒーローであり、プリンセスなのだ。

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