見出し画像

『虫の可愛さ』~見た目に惑わされない魅力~リテラ探求学習研究レポート

物心ついた時から虫が好きだった新中2Sくんは、いろいろな虫を飼育してきました。

虫の魅力は、本能に従い自由に生きる姿だそうです。
しかし、一部の人気の虫以外は、嫌われています。

なぜ、虫は嫌われてしまうのか、謎の解明にむけて研究を進めました。

この研究をしたのは新中学2年生のS・S君です。



■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

ご自分の好きなことを、しっかりと研究にすることができましたね。
虫のかわいらしさについて語るS君のお話を聞いていると、大人になって虫をさわれなくなったのはどうしてだろうと、改めて不思議に思いました。
虫だからと怖がらずに、できるだけよく見てみたいと思います。


■テキスト資料

僕は物心ついたころから虫が好きで、カマキリ、クワガタ、カブトムシ、バッタをかったことがあります。
虫の好きなところは、何も考えずに、食べたり、歩いたり、飛んだり、本能にしたがってシンプルな生き方をしているところです。
中でも、僕が一番好きなのは、クワガタです。


とげとげしたり、平べったかったりと、さまざまな形状の顎を持っていることや、くりくりとした目が可愛いのでお気に入りです。
しかし、世の中の人は、虫のことをどう思っているのでしょうか?
さらに、どのような人が虫が好きなのか、虫のどんなところが好きなのか知りたくなりました。


今回の研究では、アンケート調査を行い、17名の方からご回答いただきました。
虫は好きですか?という質問に対して、64.7%の人が「どちらかといえばきらい」「とてもきらい」と解答していました。
半分以上の人が「きらい」という結果に対しては、予想通りでしたが、少しでも「とても好き」と答えてくれた人もいて、嬉しかったです。


虫の好き嫌いと性別をグラフにしてみると、男性は好きな人が60%なのに対して、女性は合わせて25%に過ぎませんでした。
虫の好き嫌いと性別は、少し関係しているようです。


また、成人は虫が好きな人が約40%なのに対して、未成年は約30%でした。
都市化が進み、子どもたちも虫から離れていっているのかもしれません。


アンケートでは、実際に画像をみながら可愛い虫とき気持ち悪い虫を選んでもらいました。
まず、可愛い虫ランキングです。


ランキングは、次のようになりました。


1位はトンボでした。
アンケートで登場したオニヤンマの可愛さは、黄色と黒の柄だと思います。
また、オニヤンマはなかなか見ることができないので、憧れの存在でもあります。
ぼくもまだ一度しかみたことがありませんが、飛んでいる姿がとてもかっこ良かったです。


2位はハエトリグモでした。
小さくて、目が可愛いところが僕は好きです。
上位に入ってきて嬉しかったです。
クモは単眼で、くりくりした目をしているので、親しみやすさを感じたのではないかと思います。


第3位がカブトムシでした。
人気のある虫だけれども、逆に親しまれすぎているので順位が低かったのではないかと思いました。


僕が1位だと予想していたテントウムシは、4位でした。
僕は、テントウムシの成虫も可愛くて好きなのですが、げじげじとした幼虫も好きです。
以前、公園で捕まえたテントウムシの幼虫を、家に柚の木に放しました。
すると、成虫も幼虫も、アブラムシを食べてくれました。
テントウムシは見た目が可愛いだけでなく、人間にとって役立つ虫なのです。


次に、気持ち悪い虫ランキングです。
結果は、1位ゲシ、2位ゴキブリ、3位ハエトリグモです。
ここからは、虫の写真を小さめでお送りしますが、苦手な方は目をつぶってください。
それでは、ご覧ください。


1位の、ゲジです。
ゲジは節足動物に属しています。
簡単に言うと蟹の仲間です。
嫌われる理由は、やはり不規則に動くたくさんの足だと思います。
因みにぼくも、ゲジは苦手です。
まだら模様と、素早く動くところに不気味さを感じます。


2位はゴキブリです。
予想通りの結果とも言えますが、見た目のインパクトでは、ゲジの方が上回っていたのかもしれません。


注目したいのが、3位のハエトリグモです。
先ほど、可愛い虫ランキング2位に入っていました。
嫌いな理由として考えられるのは、細かな毛ではないかと思います。
あと、1位のゲジと同じ節足動物なので、特徴的な足が嫌われる理由かもしれません。


意外な結果だったのが「ザトウムシ」と、
シュモクバエです。
この2つは、気持ち悪い虫ラキングの上位にランクインしてくるかと予想したのですが、選ばれませんでした。
理由としては、実際に、見たことがないからではないかと思います。
ザトウムシは山でなら見ることができますが、都会では見ることができません。
また、シュモクバエは主にアフリカに生息している虫なので、日本では見ることができません。


誰しもが見たことのあるゲジやゴキブリは、写真を見ただけで、動いている姿を思い出して「気持ち悪い」と嫌悪感を抱きますが、見たことのない虫に関しては、動いているイメージが湧かないので、そこまで嫌悪感を覚えないのかもしれません。


今回の研究を通して、好きか嫌いか、どちらにしろ、その虫をどのくらい知っているかが大切なのだと考えました。
ゴキブリなど好かれてはいない虫でも、ちゃんと顔を見て、好きか嫌いかを判断してほしいと思いました。


世界には、まだ知られていない、かわいい虫がいます。
キンギンコガネは、丸い触覚と、全体の色合いがとてもかわいいです。
ケンランマルゴキブリは、実はゴキブリの仲間ですが、丸みを帯びたボディと、金属的な色がかわいいです。
ぜひみなさんも、虫が出てきたら、気持ち悪がらずにちょっと見てみてください。
これで発表を終わります。
聞いてくださって、ありがとうございました。

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
虫の可愛さについてアンケートをとってどういう虫が嫌われるのか、好かれるのかを調べた

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
世間の人は虫をどう思っているのか気になったから

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
虫を調べたり、アンケート結果を見る時

作品づくりで難しかったことは何ですか?
アンケート結果をまとめる

作品作りを通して学んだことは何ですか?
スライド作成の仕方や文章のまとめ方

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
アンケートの構成

◇来年、研究したいことはありますか?
爬虫類、両生類、魚類のどれかを調べる

この作品を読んでくれた人に一言
虫の可愛さについて知って欲しい

この記事を書いた生徒さん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?