見出し画像

『車両の一生』~運び続ける、セカンドライフ~リテラ探求学習研究レポート

鉄道ファンの新高1Yくんは、車両にも人間と同じように命があるように感じるそうです。

そして、車両にも寿命があります。車両が誕生してから、その役目を終えるまでの一生について調べた作品です。

この研究をしたのは新高校1年生Y・Kくんです。



■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

鉄道車両にも、人間と同じような一生があるのだということを教えてくれました。
今は、軽くて寿命の短い車両が主流になっているということですが、古い車両が見られなくなるのは少し寂しいですね。
また、新たな鉄道の魅力を教えてください。

■テキスト資料

ぼくは、観光用のジョイフルトレインのことが大好きです。
しかし、廃車になってしまったため、もう乗ることができません。
そして、他にも廃車になってしまった車両がたくさんあります。
僕は、今回車両がどのくらいの期間使われるのか気になり、調べてみました。


これから、車両の一生について紹介します。
はじめに、車両の寿命についてです。
車両の価値がなくなるまでの時間は、法令で、13年と決まっています。
これを、減価償却期間と言います。


しかし、その期間を過ぎても、実際は、部品を取り換えながら、もっと長く使われます。
たとえば、相模鉄道5000系は、1959年に登場し、1992年に車体をアルミボディに変えました。
1988年に足回りを交換し、2009年まで、50年間、使われました。
ただし、ほとんどの部品が交換されました。
部品が作られなくなると、廃車になってしまいます。
多くの在来線の車両は、30年から40年使われ、新幹線は、13年から20年ほど使われます。


実は、車両の寿命は、昔にくらべて、短くなっています。
昔の車両は、鋼製で、丈夫で、長持ちです。
しかし、重いという欠点があります。
今から47年の、1977年、JRが「コスト半分、重量半分、寿命半分」という方針を立て、ステンレス製の車両が増えました。


ステンレス製は、鋼製に比べて安くて、軽いのですが、すぐ壊れてしまいます。
たとえば、鋼製の103系は、1963年から1988年の25年間使われていました。


一方、ステンレス製の205系は、1985年から2005年までの20年間、


また、E231系は、2002年から2020年までの18年間と、より短い寿命となっています。


使われなくなった車両は、ほとんどがスクラップになってしまいますが、第二の人生を歩む車両もいます。


例えば、三田線の6000系は、
秩父鉄道に壌渡されました。


また、日比谷線の3000系は、
長野電鉄に壌渡されました。



さらに、京王電鉄の3000系は、
伊予鉄道に譲渡された後、


銚子電鉄に嬢渡されました。
海外に渡った車両もいます。
例えば、タイやフィリピンに譲渡されたJRの24系や12系、


インドネシアに譲渡された武蔵野線の205系や営団7000系、



東京メトロ千代田線の6000系など、数多くの車両が海を渡っています。
そんな車両の中には、役割を終え、保存のために日本に里帰りする車両もあります。
最近では、アルゼンチンの地下鉄で走っていた丸ノ内線500系のうち4両が、2017年に帰ってきました。
車両は、補修され、各種イベントに活用されるそうです。


皆様は、サロンエクスプレス東京という名の車両を知っていますか。
サロンエクスプレス東京とは、団体専用に作られた豪華な列車で、ジョイフルトレインブームを作りました。


ジョイフルトレインとは、観光のための豪華列車のことです。
サロンエクスプレス東京は、1983年8月、大宮工場で、国鉄14系客車を改造した欧風客車です。


国鉄14系のトイレと洗面所があった部分の台車を切断し、展望席を作りました。


また、全席個室にし、ラウンジカーも取り付けました。


この車両は、10年間も活躍しました。
サロンエクスプレス東京が活躍していた時代、僕は、まだ生まれていませんでした。
もし、今あったら、乗ってみたいです。


ぼくは、車両は、人間のように生きていると感じています。
宇都宮線や東海道線で使われていた183系も、とても好きですが、廃車になってしまい、乗れません。
一度、乗ってみたかったと思います。


また、僕は、E257系が好きです。
もし廃車になってしまったら、悲しくなります。
今の車両が、もっと長生きしてほしいと思います。


これで発表を終わります。
皆様聞いてくださりありがとうございました。

■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
鉄道の車両の一生をテーマにした研究です。

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
車両の一生が面白そうだったからです。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
205系の車両の写真を見ることができたことです。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
車両の写真を選ぶことです。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
国鉄型車両についての歴史を学びました。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
もっと電車について学びたいです。

◇来年、研究したいことはありますか?
ABBAについて研究したいです。

この作品を読んでくれた人に一言
みなさんも、電車について知ってもらえたらうれしいです。

この記事を書いた生徒さん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?