メンヘラは悪い夢を見たんだ

　そうこれはきっと悪い夢だ、まさか自分が都合のいい女にされていたなんて、しかもこれから先も都合のいい女でいてね♡(意訳)という内容のラインが来るなんて。
　なんというか、百年の恋も冷めたような心地。怒りも悲しみも、もう私の中で散々やりつくしたから、もう今さら…今さら何？
　さすがに既読にもしてなければ、返信もしてないよ。というか、できない。ブロックしたいくらいだもんね。

　付き合う気はないけど、セックスはさせてね♡(意訳)よくもまぁヌケヌケとこんなこと言えるよな。
　思い出すらも汚された気分だよ。最悪。

　ただ、私が成長したなと思うのは、これに飛びつかなかったこと。好きだから〜都合のいい女でもいいから〜、なんてならなかったのはえらい。実際これを書いている今、すごく気分は冷めている。ブチギレてもいなければ、号泣してもない。

　実際アイツにとって、私は本当にただの穴でしかなく、ショックを受けないわけがないのだが、ハッキリしたことによって、いよいよコイツとはもうムリだ、絶対ムリだ。までたどり着いたワケだ。

　もうべつにマジメに取り合う必要もないからなぁ。返事する必要性を感じないもんな。

　ていうか本当、今さらなんなんだろうか？気持ち悪い。白々しい。
　自分しか大事にできない、する気のない人間と、たとえセックスだけの関係だとしても、継続する気にはならないねぇ。本当の本気で不愉快だよ。

　だけどコイツもいつかは、私ではないだれかに本気になる日が来るんだろう。その相手が私になることは永遠にない。

　好意を知りながら、搾取し続けるなんて、そんなことができてしまう人間を安易に信用した私は、心の弱い人間だったね。

　もうね、ほんとに…せめて楽しかった一瞬の日々くらいは、きれいな思い出のままとっておきたかったのに、それすら許されないのね。

　コイツが内心でどう思ってんだか知るよしもないけれど、そんなに自由でいたいんなら、付き合うということすらしたくないんだったら、同じような考え方の女と遊べばいいだろうに。

　結局は、好きでいさせた方が何かと都合がいいからなんだろうね。

　まぁ今回の一件は、犬にでも噛まれたと思って、忘れます。…いや、忘れはしない、ちゃんと手痛い教訓として胸に刻んでおく。

　もしかしたら傷つけるかもしれないって思ったらさ、こんなことできないだろ、ふつう。べつに男女の関係であれなかれ。少なくともそれは、私の中にはない感覚で、どうしたって受け入れ難い。
　「自分さえよければ」で、相手のことを顧みないなんて、そんなことどうしたらできるのだろう。
　自分にとってどうでもいい他人なら傷つけても許されるのだろうか。そんなはずはない。

　だからやっぱり、おまえとはムリです。悪いけどもうたぶん、この違和感はムシできない。

　はぁ〜次はもっとチ○ポのデカイ男とちゃんと付き合いたいな。大事にしたりされたりしたい。