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メンヘラと心の弱さ

 協調性も社会性もあるわけがない。なぜなら俺は陰キャコミュ障でありメンヘラだからだ。

 私はここ何ヶ月も「好きな男にセフレにされている」という事実を認められなくて、認めたくなくて、だから見ないフリし続けて、それが莫大なストレス源になっていた。

 たしかに仕事に対するストレスも30%はあったけど、今の男についてのストレスは120%だったなって、振り返れば思います。そりゃメンヘラにもなるわ。

 しかし人間の心の動きって客観的に見る分には面白いわね。信じがたい事実に直面したときの、これはあくまで私の思考回路になるけれど、

「ウソだウソだウソだ!!!カヲルくんが使徒なんてウソだ!!!!!」

モード突入よ。

 とにかくね、事実を受け入れられないものなのよ。自分が信じた人間に、裏切られていたという事実なんて、誰だって見たくないよね。
 実際、見ないフリをし続けて、このまま現状に甘んじていれば、関係そのものは継続される。
 ここからは葛藤よ。わかってんの、本当は。どうすべきか、どうしたいかなんてことは。だけど、つらくてもだまっていれば、相手が急にいなくなるなんてことはないわけだし、1%くらいは夢を見ていられるからね。しんどかったな。この時期ほど葛藤したことが、果たして今まであっただろうか。いや、ない。(反語)
 で、いよいよ決断の時。というか、堪忍袋の尾が切れた。あまりにも相手が無礼だったから。昨日の私が寝不足だったのもあって、平時であれば流せることが、どうしても流せなかった。いい加減にしろモード突入である。こちら側からすればおよそ半年分の恨みが爆発した形になる。
 ※実際の会話の文面ではあくまで理性的に、必要な情報のみを端的に書き、相手の返答を待つ形式を取っている。メンヘラといえど大人なので。
 で!肝心の返答だが!昨日の夕方に送って今日現在!未だ来ておりません!もうこれが答えなんですね、あなたの。

 いやでもね、俺はよくやった。一番の目的は、コイツに非を認めさせて詫びを入れさせることでもなければ、正式に交際を開始することでもない。自分の中で踏ん切りをつけることだったから。
 やっぱりムリなんだ、はっきりさせないことには、次に進むなんて絶対にムリなんだってことは最初からわかってた。
 それができたから、ちゃんと自分の意思を相手に伝えたから、それに対する煮え切らない返答に、トドメを刺したら返事が来なくなったから、あぁ、やっぱりおまえってそういうヤツだったんだなって、はっきりしたことへのある種の安心感を感じた。

 ただね、最後まで曖昧なままぼやかして、自分の身を守ることに終始する小せぇ男ではあったんだけど、楽しかった思い出も確かに存在したわけで、お互い笑ってたこともあったから、あいつだって100%の悪意でやっていたわけじゃないんだろうなって、思い返してちょっと泣きそうになってる。
 誠実さなんてこととはかけ離れた行いで私を傷つけたことは反省してほしいけど、全部が全部、都合のいい女をコントロールするためのテクニックだったのか、演技だったのか、と考え始めると、そんなことはなかったよなって思うから、だから、最後にありがとうぐらいは言わせてほしいんだけどな。

 ↑の部分書いてたら泣いてしまった。

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