映画・もののけ姫の中でアシタカが言った言葉です。
この言葉好きなんですよね。
曇りなき眼(まなこ)で見定める。
アシタカは最先端のテクノロジーを見定めようとしました。

わかりにくい現代思想なんて読まないで宮崎駿の三部作を見ればいいのに、といつも思います。ナウシカ、ラピュタ、もののけ姫です。
前も言いましたが、こんな凄い人いないですよ。最初からいきなり西欧思想なんて読まなくても大丈夫なのに。

みなさんは日頃からちゃんと物事を見定めようとする姿勢でいます?
曇りなき眼を持っていますか?曇りまくってませんか?

アイヌのアシタカは出雲の地までやってきてそこで何が起こっているかを見定めようとしたんですね。出雲では縄文人と渡来人がやりあってました。
渡来人が製鉄技術をもって襲来したんですね。
製鉄技術って当時はものすごいテクノロジーだったんです。

現代は科学が水平展開を始めた時代です。
これ、前にも多分一回くらい言いました。
どういうことかっていうのを一言でいうと「実存」です。
一生懸命に真理を探してたら、その真理は結局人間の中にあったって落ちです。
チルチルとミチルみたいな話です。

物理学や数学で言えば、もう真理には到達できないことがハッキリして、今度は人間の脳の働きを量子的に解析して意識自体を操作したり抽出しようとしています。そして、この技術がロボティクスに応用されようとしています。ペンローズが大嫌いって記事を以前書きました。
経済学で言えば、人間の認知機能が経済行動にどう影響するかを解析して、それをマーケティングに応用しようとしています。これもカーネマンを批判する記事をnoteを始めたころに書きまくってました。
ようするに、本来もう科学者は失業なんですが、失業したくないのでテクノロジーを人間支配のために使いだしたんですよ。バカみたいな話です。
そのあたりをみなさんにも曇りなき眼で見定めてほしいです。

雑多なことをいちいち把握しなくても、この大きな流れを把握しておけばいいですよ。今後数百年はこの流れです。ようするに、科学的実存への回帰。
人類が自滅の軌道に入ったってことです。
ワクチン(ゲノム編集技術)もジェネレーティブAI(生成系AI)も同じなんですよ。考えてみて下さい。
同じでしょう?わたしの言ってることわかります?
科学が人間の方を向いてるでしょう?
科学が明確に家畜化のツールとして使われだしてるんですよ。だから規制しろって言ってるんです。

ようするに、結局のところ、科学がUターンして人間自体に照準を合わせ始めたんです。外側の世界に真理なんてなくて、真理らしいものを現象させているのは実は人間だったって気が付いたんです。お釈迦さまから2500年遅れてようやくそれに気が付いたんですよ。アホくさいですね。本当にバカみたいな話です。
難しいことはないんですよ。哲学だって、カントやキルケゴールから始まる実存哲学、それから構造主義以降の流れは全部これですよ。構造主義以降はこういうアホな西欧的価値観からどうやって脱却するかって論点です。
難しく考えちゃだめですよ。
西欧人って結局外側にあるロジックから入ろうとするからこうなるんですよ。直感把握を軽視するからこうなるんです。日本人は、この価値観に溺れてしまってもうだめですね。バカしかいないです。
西欧のダメな部分とだけは相性がよかったんでしょうね。新しい技術は使わなきゃ損みたいに考えてる人がやたらと多いです。

でも彼ら、いまも重要なことは無視するんです。
科学がUターンして人間自体に照準を合わせても、いまも重要な部分は意図的に無視するんです。
あらゆるものを現象させてるのは人間ですが、結局のところポコチンなんですよ。
エロスでもいいです。
科学者はポコチンの研究者に過ぎません。
バカみたいな話です。
本質から目を背けるのは科学を高尚なものにしておきたい宗教だからなんでしょうね。

おわり


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