更年期 〜眠れない日々が続いた時〜
更年期障害で様々な症状で悩まされていた時、眠れなくなってしまった。
毎日、4時頃まで起きている。
4時過ぎると記憶がなくなり6時頃に目が覚める。
流石に焦った。
昼間眠くて辛くなるわけではないが、焦った。
特に、布団に入ると目が覚めてしまう。
眠くなってから布団に入る方がいいと、テレビで誰かが言っていたので試してみた。
しかし、ちっとも眠くならず、4時頃まで起きていた。
これはまずい。
少しでも横になった方がいいだろうと、そそくさと布団に入った。
知り合いから勧められた眠りのサプリを飲んでみた。
効果なし。
短時間しか眠れない友人は、体質的に自分はショートスリパーだから諦めていると話してくれた。
確かに、日中に眠気は感じないので支障はないが、眠りたい。
すると、今度は眠れても2時間おきに目が覚めるといった別の状態も現れた。
明け方まで眠れないか、眠れても2時間おきに目が覚めるか。
病院へ行って睡眠薬を処方してもらおうかと考えていた時、本を読むと目が疲れるのでフリーアナウンサーの朗読を聞いてみた。
その中ではまったのが、『銀河鉄道の夜』である。
実は、宮沢賢治の小説は初めてだった。
約2時間の長い朗読である。
でも、眠れないのでたっぷりと何度も聞けた。
聞いていて、情景が浮かんでくる。
朗読だけど、まるで映画を見ている感覚。
私が想像した私だけの映像である。
今でも、その映像は浮かんでくる。
宮沢賢治の凄さを感じた。
そうすると眠れない事が苦ではなくなり、朗読を聞ける事が楽しみになってきた。
そして、いつのまにか、眠れるようになっていた。
その代わり、『銀河鉄道の夜』は最後まで聞けなくなった。
そして、私は、2年前から朗読講座に通っているのである!
『銀河鉄道の夜』に感謝。
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