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自由を手に入れたときのこと


子どもの頃から車を運転することに興味がなかった。
だから高3の終わり頃から周りが自動車学校の話で盛り上がってる輪にも入らなかった。就職活動に必要だからとハタチになってやっと免許を取得!
でも親の車が大きかったり駐車場が狭かったりで嫌になり20代半ばまでペーパードライバー。電車と自転車でどこでも行けたし、遊びに行く時は誰かにドライバーをお願いする日々で不便はなかったのに…
ある時突然「自分でどこかにいけたら」って思って、すごい勢いで探して中古の軽を買った。今思うとあの勢いはなんだったんだろう?
平日は仕事から帰って夜な夜な近所を走り回って練習して、週末は少し遠出。頑張ってかなり遠い友達の家まで行ってみたりドライブしたり…自由を手に入れるって言葉を体で感じたことをすごく覚えてる。自分の意思でどこへでも行けるんだって思うことでよく分からないけど自信がついた。
今思えばあの車との経験が人生の転換期だったなと思う。ずっと行きたかった国へ1人で長期旅行をしてみたり、転職をしたり。人との出会いや別れがあったり。
流されたりレールに乗っちゃうのも悪くない。でも自分で決めて動いたことは後悔しない。
たかが車の運転、だけどそれだけで気持ちがこんなに変わったことを思い出した日。

次に車を買い替える時は娘が運転することも考えるのかな?

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