はじめまして (最終章)

 前回からの続きです。
 「緑のふるさと協力隊」事業に申し込んだ僕が派遣されてきた地域が現在も住んでいる大分県豊後大野市です。この地域での活動は主に、農家のお手伝い、地域のイベントのお手伝いでした。この地域は、大分県有数の農業のエリアでさつまいも(甘藷)や里芋、白ネギ、ピーマンが主な作物です。その他にも広大な農地を利用して様々な作物が作られています。
 ですが、ご多分に漏れずに、この地域も高齢化、過疎化が進んでおり、地域活動の人手が少なくなってきております。そういった地域で活動を始めて、若者が地域にやってきたと地域の方には喜ばれました。地域のお宮の祭りや道路維持作業、森林ボランティア等、多方面からお声がかかりました。また、地域の伝統芸能の担い手としても期待され、神楽座にも所属しました。
 そういった活動を通じて、知り合った方たちと交流を深めていき、1年間の任期を迎えました。今後の進路を考えたときに、「この期間で得た交流をこのまま疎遠にしたくない」という思いと「次の場所に行って、新たに関係を構築するのもめんどくさい」という正直な思いがあり、任期後もこの町に住み続けることを選びました。
 
それから、十数年。この地域で暮らしながら、地域の活動を手伝いながら、自分なりに地域が良くなる方法を模索し続けています。

以上が、これまでの半生(?)でした。かなり長くなり、3部作になってしまいましたが、「はじめまして」の挨拶にかえたいと思います。

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