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いけばな歳時記 グラジオラス

 グラジオラスの原種は地中海地方にもあるアヤメ科の花。現在の栽培種は、熱帯・南アフリカの種からの育種。花色は多彩豊富で、上に伸びる花茎に連なった花が下から順に咲き上がります。水揚げ花持ちは良く、下の咲き終わった花から順に取り去っていきます。茎先の蕾は動きがありますが、花は咲かないので、先をちぎって使うこともあります。
 上作例
ソテツヤジロベーグラジオラスを一本添えています。バランス1→広瀬テキスト63p

    上左 グラジオラス・トクサ 空色マット釉花器         
  上右 ソケイ・グラジオラス ベージュ釉長水盤(小原流指定花器)

上左 縦長の構成。上下のグラジオラスの間を上に向かうトクサがつないでいます。(教室見本花縦長の構成→広瀬テキスト53p
 上右 キソケイで空間分割して作中心スペースにグラジオラスの葉と花を入れています。(研究会見本花色面分割・面的構成→広瀬テキスト51・56p

                     上左 グラジオラス・パンパスグラス 黒マット釉花器(高地きく美作)  
            上右  ホオズキ・グラジオラス マット釉掛分け花器(高地きく美作)

 上左も縦長の構成。上に伸びるグラジオラスの間を下に向かうパンパスグラスがつないでいます。縦長の構成→広瀬テキスト53p
 上右 グラジオラスで丸く空間分割作中心グラジオラス、交差でホオズキを加えました。色面分割→広瀬テキスト51p


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