いけばな歳時記 モクレン
ふつうモクレンと言えばシモクレンを指し、ハクモクレンと区別したい時にはシモクレンと呼びます。中国原産の美しい花ですが、肉厚の花びらが傷んで変色しやすいのが欠点。
モクレン・ハクモクレンに比べコブシの花は小さいめ。見分け方は以下。
コブシ 花色 白・花びらの数6・開ききって咲く。
ハクモクレン 花色 ほぼ白・花びらの数9。花びら厚く上向き蕾咲き。
シモクレン 花色 赤紫・花びらの数6。花びら厚く上向き蕾咲き。
上左作は、丸花瓶に横添え木留めを使いハクモクレンの枝振りを見せる構成。上右作は広瀬さちよ作の銹花水指にビニールボールを入れていたネットを絡ませ、シモクレンと対比させています。ライトが当たるとネットに当たる光の反射がきれいで、シモクレンの色との対比を狙いました。
上左作は、ブルーコンポートグラスにキウイツルを絡ませて仕切り枠を作り、シモクレンを出来たスペースに入れました。これも色彩対比を狙っています。上右作はシモクレンの一種いけ。モクレンは矯めがほとんど利きませんが、枝振りに特徴があり、葉に先立って大きな他に見られない形の花をつけるのが魅力です。
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