見出し画像

莉犬×カンザキイオリ 『光』の考察


はじめに

この曲では莉犬くんのオリジナル曲の『光』について考察していきたいと思います。
僕は初めてこの曲を聞いたとき「莉犬くんのことを知ってれば知ってるほど刺さる曲だ!」と強く思ったためその気持を伝えられたら幸いです!

『光』

この曲のテーマ

この曲には「みんなに自分らしく生きて欲しい」という思いがこもっていると思います。
多くの動画や配信で自分の人生を語りりすなーを勇気づけ、そして救ってきた莉犬くん。
そんな莉犬くんだからこその「りすなーの心を守るため」のテーマだと思います。
それでは歌詞に沿って見ていきましょう!

考察

僕は光だ 君を照らす光だ
心だって体だって粒子になって
君を守れるように 滲んだ痛みも全て
君を照らせるように そんな光だ

この曲では何度も「僕は光だ」という歌詞が登場します
この曲で語られている「莉犬くんのなりたい姿」に最も近い言葉が「光」なのです
その後の「心だって体だって粒子になって」という歌詞はりすなーのためなら自分のつらい過去も障害のことすらも伝えて心を守ってあげようとする莉犬くんを強く表現しています


僕らは時代と共に
怪物に成っていく
得体の知れぬ皮膚が生える
自分に見覚えがなくなってゆく

この歌詞では「こうあるべき」という考えによって自分の考えや個性、アイデンティティが失われて自分自身の考えが他人による偏見で埋め尽くされてしまう様が描かれています
このような圧力で自分のなりたい姿やしたいことが分からなくなってしまうことこそが悲しいのだと読み取れます


身長 体重 職についてる
化粧をしてる バンド生活
他人の評価が心地いい人
その裏でずっと生きづらい人
カテゴリされてる何かから
一歩踏み出してみないか

この曲で特徴的なのがここのような個性羅列ゾーンです
見た目、肩書、周りからの評価など…
多くの個性、そして偏見になり得る要素を並べ、そこらから抜け出してしまおうと勇気づけてくれています
「すとぷり」という新しい存在となって多くの人を救おうとする莉犬くんによく似合う歌詞ですね


僕はそうだな 僕は光だ
君を照らす光だ
未来だって過去だってさらけ出すさ 君は孤独じゃないよ
君の痛み全ては 君だけのものじゃないよ
そんな光だ

ここでは始めと同様に莉犬くんが活動の中で自分がなりたい形を表現しています
りすなーを直接救うことが出来なかったとしても、自分の思っていることや辛かったことを共有することでりすなーの悩みと共感し心を守っていく。
ただ一筋の光として道を照らしてくれる
そんな存在でありたいと歌っています


精一杯呼吸をしてる
暗い海の底で消費してる
歴史とか時代とか
そういう奴らに飲み込まれていく

二番では自分らしく生きる事の難しさをより歌っています。
否定されないために自分を隠して水面下で生きる人。
自分を曝け出した結果うまく伝えられず飲み込まれてしまう人。
そうやって自分が失われてしまう人の姿が描かれています。


社会性 知性 学歴の質
見た目以外も人を決める世界
その癖顕然に言えないなら
理解し難い何かに分別

二回目の個性羅列ゾーンですね
ここでは生まれ持った社会性や知性、簡単には手に入れられない学歴のように自分の力では変えることの難しい要素においてもカテゴリ化されてしまう現状を描いています
また、もし自分らしさを表現しようものなら「あの人はよくわからない人だ」と思われて一歩引かれてしまい伝えたいことも伝えられないことを嘆いています


全て認めて欲しいわけじゃない
せめて僕自身を語れる
言葉をくれないか
君がくれないか

ここで不公平を歌っていることの多い歌詞の中で初めて1つの望みが歌われます
それは「自分を語らせて欲しい」という至極単純なもの
ですが単純なようでとても難しい内容です
なぜならそれにはその語りに傾聴する人が必要だから
2番のサビではその存在が歌われています


君は光だ 僕を照らす光だ
見た目なんて思想なんて関係ないぜ
僕は孤独じゃないよ
僕の痛み全てを 君が癒したんだよ
そんな光だ

2番のサビでは1番とは反対に「君は光だ」と歌いりすなーへの感謝を表現しています
莉犬くんが新聞で「誰にも届かなかった声は、君が受け取ってくれた。」と話しているように、彼の活動が続いていくのも、彼が想いを伝えられるのもそれを受け取るりすなーがいてこそのことです
莉犬くんが言葉でりすなーを守り、りすなーは礼として言葉で莉犬くんを癒やすという相互関係を歌っていますね
(一オタクからしたら自分がもらった喜びの分利犬くんに報いれているかと言われると…ですが)

独身 夫婦 選ばれた人
夢を追う人 諦めた人
目の前を歩く傘を持つ人
散歩する猫にキスをする人

ラスサビ前の最後の個性羅列ゾーンですね
独身や夫婦といった生き方
自分では無い他人」に選ばれる事
思い続けた夢を追い続ける事
それを諦める事
目の前にいる他人
持って生まれた性的嗜好
2番のもの以上に自分の1人の力や考えではどうしても変えられない要素が語られています


二面性 擬態 本当の自分
認められずとも縋るべき場所
認められたのに苦しい心

こちらの歌詞で歌われているのはそれらの個性を守るための行動です
二面性を持って特定の人の前や一人のときにだけさらけ出すこと
傷つかないよう擬態すること
個性を失わないように本当の自分を保つこと
どんなに小さくても縋るべき場所を作ること
自分の苦しい心を認めてあげること
ですがどれだけ個性を守ろうとも辛いことに変わりはありません
自分を隠すことも本当の自分を押し通すことも認められないことも辛いものは辛いのです


何者か悩む君の姿は
誰よりも輝くべきだから
僕がいるんだ

このような辛い現状に対し莉犬くんは悩むことは悪いことじゃなくてむしろそうやって色々悩む君は誰よりも輝くべきだと歌い、それを伝えるために僕がいるんだとよりりすなーの心の近くに寄り添った言葉で勇気づけてくれています
莉犬くんが自分の過去を話すことでリスナー同士、時には莉犬くん自身ともその悩みが共有できる今の環境は正に誰よりも輝きながら悩んでいると言えるでしょう


僕は光だ 君と生きる光だ
心だって体だって粒子になって
君の全てを支える希望になりたい
君を照らせるような
そんな光になりたい

ラスサビでは悩んでいるりすなーを自分という光で照らし、その個性も辛い気持ちも全て支えられる光に「なりたい」と歌っています
ラスサビの印象的なのは最後の歌詞が「そんな光だ」から「そんな光になりたい」になっている点ですね
「なりたい」と表現していることから莉犬くん自身はまだそんな存在になれてないと思っているのかもしれません
もしそうなんだとしたら共に生きるりすなーは普段の動画や配信を受け取ること
そしてその時感じた想いを伝えることで莉犬くんはりすなーみんなの「光」で居れるのかもしれませんね


おまけ

MV

今回は歌詞にのみ触れて考察していましたがMVにも数々の想いが籠められていますね
たとえばこの曲のMVは実写とイラストの両方が用いられています


実写の部分
イラスト部分

このような構成からは自分が娯楽の中、スマホの中だけの存在ではなく実社会を生きてるりすなーの心を救いたいという気持ちが読みとれますね

莉犬めもりー

以前の記事でも取り上げましたが今回も考察に活用させていただきました


莉犬めもりー

特に今回の曲はこの本で語られている内容にも類似点が多く「君は孤独じゃないよ」という歌詞によく似た「君は独りじゃない。」という記述があったりなど…
この曲を深く聞きたい方には超おすすめですしそうでなくても読んだことがなければぜひ手にとって見てほしいです!

まとめ

書いてる途中で気づきましたが…
これ考察というより歌詞にちょっと付け加えているだけだな!?
歌詞を見返すと素直な歌詞が多く僕の解説必要なく感じてきますね…
とにかく僕がお伝えしたいのは最初に述べた「莉犬くんのことを知ってれば知ってるほど刺さる曲だ!」ということくらいです
少しでもこの曲がより魅力的に感じてもらえたら嬉しいです!

おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?