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雷雨の中で

あの夏の光景は、今も忘れない。

狂ったように青い空

全ての白を超越する雲

得体の知れぬ不安 不満そして孤独を感じる、僕は少年。

突然、空が割れた。

うねる雲の中から赤く震える雷が空を走った。

怖い、、 いや嬉しい。僕は生きている。

自然というもの、宇宙というものの中にあって僕は生かされている?

大粒の雨が振り落ち、アスファルトを黒く染める。

濡れる少年、でも冷たくはない。しかももう諦めている。

昨日のことは忘れよう、明日のことは知らない。

でも分かっている、僕は大丈夫。

ハンドルを強く握り、ペダルを踏み込む。

雨に輝く世界をどこまでも漕いでいく。

僕は、少年。

喜びもあるのだ。


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