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最低限の明示。

取りかかるのに時間がかかる子がいる。

何をしたら良いのかが理解できずに、固まってしまったり、手遊びをしたり、友達とお喋りをしたりしてしまったりする子がいる。

その子たちが自力で問題解決をするために、拠り所になるのが教師からの「最低限の明示」である。

つまり、ひとまずこれをやれば良い、である。




例えば、社会科のレポート(S)を作る際にも、教師が「こんなかんじでやればいいよ」と例を見せる。

その通りにやれば、ひとまずOK。

よく頑張りました!!なのである。



ここまで明示して「分かりません」はありえなくて、重い腰を上げて「やってみる」段階に移る。

テストで言えば、答えを書き写させているようなもの。


本当にこれでいいのか、力がつくのか、と疑問に思うかもしれない。

しかし、できない、分からない子にとってはとても安心できる材料で、

できない、分からないままであったら一歩も前に進めなかった。

未提出で、成績もつかなかった。

だから、まずはしっかり書いた、作った。

それでよし。

単元配当時間に余裕があれば、そこからより良くしていけば良いのである。



この時期、提出物関係でイライラ、モヤモヤとしてしまいがち。

まずは教師が「最低限の明示」をして、ここまでやろう、と示すことで、できない、分からない子にとっては少しでも頑張れる目標ができるし、お互いのイライラやモヤモヤを減らすことができるかもしれない。



あと少しですが、様々な課題をやらせ切って、気持ち良く夏休みを迎えさせたいですね。

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