見出し画像

のんびり乗り鉄の旅…ときどき立ち寄り♨&駅そば&鉄印①               <2024年8月 名古屋→東海道本線→北陸本線→小浜線→舞鶴線→京丹後鉄道→山陰本線→鳥取>

8月18日(日)

◎東海道本線・名古屋発08:31 特別快速→米原着09:40

 久しぶりの青春18きっぷの旅です。
 起点は名古屋駅。午前8時過ぎ、まずは5、6番線ホームの立ち食い「住よし」でかき揚げきしめん(たしか630円だったはず)で朝食をとりました。電車が目の前に来るので安心して揚げたての味を楽しんでいたのですが、ゆっくりしすぎてお店の写真を撮るのを忘れてしまいました。
 土曜日と休日だけ、米原まで直行する特別快速に乗り込みました。

米原行き特別快速(名古屋駅)

◎北陸本線・米原発09:48 普通→長浜着09:57

 米原からはJR西日本のエリアになるので、白いボディにオレンジラインのJR東海車両はここまで。本当は、お弁当を買うつもりだったのですが、新幹線の乗り換え駅なのに思ったほど橋上駅舎のスペースが広くなく、トイレも大行列ですべて断念、予定していた電車より1本早い長浜行きに乗りました。
 米原駅では、大阪方面から来た長い編成が切り離されて4両になりました。車内は空いていて、クロスシートの窓側に座り、ようやく乗り鉄旅の実感が湧いてきます。

長浜駅で折り返しの新快速に

◎長浜発10:15 快速→近江塩津着10:37

◎近江塩津発11:01 新快速→敦賀着11:15

 この後の乗り継ぎがかなりタイトなので、長浜駅で18分の待ち時間を利用してお弁当を探しに改札を出ました。あてはなかったのですが、駅直結で「えきまちテラスながはま」という複合施設があって。地元のおいしいものがきっとあるはずと、やや急ぎ足で入ります。すると「三太郎の焼き鯖寿司」が気になって気になって999円の1本を購入しました。
 快速、新快速と言っても、米原以降は各駅停車になります。
 乗り継ぎ列車の終着となる近江塩津駅は北陸本線と湖西線との合流地点なので大きめなのかと思っていましたが、ホームの階段を下りて線路下の細い通路を抜けていくと、一見、古民家のような落ち着いたたたずまいの駅舎がありました。
 折り返しの姫路行き新快速と特急「サンダーバード」を見送り、湖西線から来た電車に乗り込みました。
 

近江塩津駅
近江塩津駅を通過する特急サンダーバード
湖西線経由敦賀行き新快速(近江塩津駅)
小浜線の普通列車(敦賀駅)

◎小浜線・敦賀発11:18 普通→東舞鶴着13:16

 敦賀駅での乗り換えはわずか3分。夏休みで家族連れの多くが北陸新幹線や旧北陸本線「ハピラインふくい」へと向かう中、小浜線ホームへと急ぎます。時間がないのではやる気持ちを落ち着かせながら、とにかく1枚だけ2両編成の最後部を写真に収めて乗ったのですが、私が乗ってきた新快速が遅れていて出発時間を調整中とのアナウンスがあって、結果的には余裕を持って間に合いました。
 お客さんが少なければ、小浜線の途中で長浜で買った焼き鯖寿司を食べられるのではと期待していたのですが、乗客は入れ替わりながらもほぼ終着までいっぱいで、結局、我慢の2時間となりました。

舞鶴線福知山行き(東舞鶴駅)

◎舞鶴線・東舞鶴発13:23 普通→西舞鶴着13:29着

 東舞鶴駅に着いたところで、ちょっとあてが外れてしまいました。
 昨年11月、「鉄印」目的で京丹後鉄道に乗りに来た際、福知山駅で舞鶴線ー福知山ー山陰本線を走る緑色の115系を目撃しました。 

福知山駅に停車中の115系(23年11月撮影)
福知山駅に停車中の115系(右奥)と京丹後鉄道の車両(23年11月撮影)

 今度こそ乗れると踏んで、この旅のメインの一つにしていたのですが、なんとホームで待っていたのは、いままで乗ってきた小浜線と同じ型式の車両でした。
 これでは面白くない。当初の予定は福知山まで115系で行ってから特急「きのさき」に乗り継いで豊岡に15時39分着のつもりだったのですが、急きょ次の西舞鶴から京丹後鉄道ルートに切り替えられないかと考えました。ただし豊岡発16時7分発の鳥取行き普通列車に間に合うことが条件です。うまく行くかどうか。
 東舞鶴から西舞鶴まで6分、発車3分前に座席に着き、持ち時間の9分を使ってスマホで調べたところ、普通列車と特急「はしだて5号」があるとわかりました。
 西舞鶴駅について、再度、どうするか迷いながらも決断して下車しました。 
 切符売り場が混んでいて「このままではまずい」と駅員さんに話したところ「それでならばこれで…」と「乗車証明書」をいただき、とりあえず車内へ。気温は35度前後で汗だくになりましたが、乗る前に意地で1枚だけ写真を撮りました。隣に停車しているのはJR東海時代に特急「ひだ号」などで活躍したキハ85系だと思います。

京丹後鉄道の普通列車とキハ85系(西舞鶴駅)

◎京丹後鉄道・西舞鶴発13:37 普通→宮津14:10着

 西舞鶴ー宮津間の名所「由良川鉄橋」を通過しました。昨年、京丹後鉄道に乗った時は、福知山-天橋立間の往復になってしまったので、今回が初めてになります。
 空と川と、その向こうの海に溶け込むように列車が鉄橋を渡っていく…。途中の駅から、この区間だけ乗車する団体のツアー客も加わって車内はにぎやかになりました。 
 宮津駅の空は真っ青でした。いったん改札を出て窓口に向かい「乗車証明書」を提示して西舞鶴→豊岡間の乗車券(1500円)と「はしだて5号」の指定席特急券(950円)を購入しました。
 ちなみに京丹後鉄道は1日フリーパスがあって特急の指定席にも乗れるのですが、8月10日~20日は多客時で販売対象期間外でした。ただパスは2500円なので、私が買った切符より50円高いことになります。
 乗り継ぎ時間17分、その間に対向列車が来たのでカメラに収めて特急を待ちます。

宮津駅の空は真っ青でした。
西舞鶴行き普通列車(宮津駅)

◎宮津発14:27 特急「はしだて5号」→豊岡15:36着

 指定席は先頭車両でした。宮津駅の次の天橋立駅で、ほとんどの乗客が降りてしまったため、前面が展望できるサロンスペースをほぼ独占して、ようやく「焼き鯖寿司」を口にすることができました。

特急「はしだて5号」(宮津駅)
三太郎の焼き鯖寿司

 一口食べて、唸りました。まず鯖の身のとろけるようなまろやかさが広がり、その後を焼いた香ばしさが追いかけてくる。そこに寿司ご飯と醤油が絶妙に絡んで…。行程を組んだ時にはまったく下車を想定していなかった長浜駅で、よくぞ巡り会えたと、感謝、感謝!の逸品でした。  

「はしだて5号」のサロンスペース その1
「はしだて5号」のサロンスペース その2

◎山陰本線・豊岡発16:07 普通→鳥取18:34着

 豊岡駅に着いた途端、年甲斐もなくそわそわしてしまいました。下調べをしていればわかったのでしょうが、右を向いても左を向いてもオレンジ色のキハ47系なのです。しかも引き込み線で車両を洗っていたのは「キハ47 1」でした。
 ここは博物館じゃない…。国鉄時代の車両が現役で活躍していて、まったく普通に乗れる。タイムスリップがかなったような夢心地で、ホームの端から端まで何往復もしてシャッターを押しました。

どっちを向いてもキハ47系
手前も向こうもキハ47系
キハ47系 1
ホームの福知山寄りで

 鳥取行きの普通列車は折り返しのキハ47系でポケモンラッピングになっていました。

ポケモンラッピングのキハ47系 その1
ポケモンラッピングのキハ47系 その2
天井では扇風機が活躍

 鳥取までの2時間半は、幸せな気持ちで4人掛けの席に1人で揺られました。冷房は入っていますが、天井では懐かしい扇風機が活躍しています。
 初めて餘部鉄橋を渡り(本当は下車したかったのですが、次は1時間半後なので諦めました)、浜坂駅で約30分の停車中は再びカメラおじさんと化し、車窓の強烈な日差しは、鳥取に近づくにつれて日本海に沈む夕日へと姿を変えていきました。

浜坂駅前
豊岡行きと列車交換(浜坂駅)
浜坂駅に停車中のポケモンラッピングのキハ47系 その1
浜坂駅に停車中のポケモンラッピングのキハ47系 その2

 名古屋を出てから10時間、382.5キロ。鳥取には定刻に着きました。今回の行程では立ち寄りを組み込めませんでしたが、人工温泉の大浴場のあるビジネスホテルで1泊して、あすは駅そばと「鉄印」の旅です。
 この日の締めは、ポケモンラッピング列車と特急「スーパーまつかぜ」、キハ47系の3ショットでした。 

鳥取駅で


 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?