対人恐怖症を克服した過程~すべてに対してやる気がなくなる~
もともと趣味というのは1つもなく、唯一楽しかったのが学校生活での友達とのおしゃべりくらいだった。
しかし、それも15歳で高校入学してからは人間関係がうまくいかず。楽しみという楽しみがなくなった。
高校を退学後アルバイトしてからも怒られてばっかりだったのでやりがいや楽しさを見出すこともできるはずもなかった。
最初の方は頑張って笑顔で明るい性格の人間を演じるが、だんだんとそれが辛くなり、もう引き攣った笑顔しかできなくなり、最終的には感情が顔にでなくなってしまう。
最初は「あれ?どうしたの?今日元気ないの?」とか言われるがだんだん無表情な、何を考えているか分からない人というポジションが確立される。
東京から戻ってきてからはバイトに行き、家に帰って漫画を読むか、ゲームをやって寝るくらいだった。
ある意味それが趣味と感じられれば良かったが、漫画もゲームもある程度やるとやはり飽きがきた。
オンラインゲームならばとやってみるが、やはり性格上少しやって上手くならないとすぐ諦めた。ネットなどは顔が見えないというある意味気軽に人と交流できるというメリットがある反面、リアルで話たりする場面では絶対に言わない暴言などを吐く人間も一定数いるというデメリットがあるのも事実だ。
それらのこともありオンラインゲームもやらなくなった。漫画も飽きた。
だからそれからは、バイトから帰ってきたらただぼーっとしてご飯を食べて寝るという生活が続いた。
小中学生のころは映画を見ることも好きだったためなんとか趣味を見つけないといけないと!と思いレンタルしてきて見ていた時もあったがやはりそれもすぐに飽きた。
自分は何が楽しくて生きているんだろうか?と思うようになった。もう楽しいという感情が分からなくなりただただ、涙だけは出てくるという状態に陥った。
そんな状態がしばらく続くともう涙すら出なくなり布団でうめき声をあげることぐらいしかできなかった。
そんな時、しばらく会っていなかった中学時代の友達から電話がかかってくる。今振り返ると、この電話が自分の中で価値観を大きく変えるターニングポイントになっていたと思う。
…つづく
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