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ウルトラマンヴァルキリー【第21話 明かされる真実】

前回のあらすじ
MAG作戦遂行部隊が突如基地を襲撃、高山八重は拐われてしまった。
この作戦を指揮していると思われるMAG最高指揮官の正体とは、
そして「ウルトラマン兵器計画」とは!?


風間「最高指揮官様、高山八重を連れてきました。」
扉が開き、最高指揮官が現れた。
ヤエ「あんたが…」
最高指揮官「初めまして、私はMAG最高指揮官、そして権利者、宮原勝だ」
勝は椅子に座る。
勝「まさか、お前がウルトラマンだとはな。」
ヤエ「へっ、あんたが私を狙ったとはね。」
勝「何を言う。私が狙ったのはウルトラマンである。」
ヤエ「じゃあ何で私も…」
勝「お前にはこいつの為に利用させてもらおうとてな。」
勝は立ち上がる。
勝「ついてきたまえ」
2人は勝の後を追う。

勝「これが、お前の利用価値だ。」
目の前には巨大な黄金の怪獣が眠っていた。
勝「これは、凶獣ネロだ。今まで現れた怪獣の細胞や肉片を集めて作った物だ。」
風間「最初にこの日本に現れ、多大な被害を被った怪獣の肉体をベースに、最初にウルトラマンと戦った怪獣デストロモンスのパワー、E100爆弾の餌食となったスコルピスの甲殻、ウルトラマンを敗北まで追いやったコルメテオの細胞による変形能力に備えた怪獣だぜ。」
勝「ただ、残っているのはコントロールできる力だ。このままではただの屍人形だからね。そこで、幾度もウルトラマンに変身して戦ったお前の力が必要という訳だ。」
勝は高笑いする。
ヤエ「こんな怪獣…一体何に使うのよ!」
勝「何に使うか?だって?それはこの都市部を破壊する為さ。そしてその隙にウルトラマンを兵器として利用し、ネロを倒す。そして国民にウルトラマンは兵器だと信じこませ、この国を軍事国家に戻すのさ。いわば君にはこのウルトラマンに倒される役をやって欲しいのだ」
ヤエ「そんなの…許されてたまるか!私はそんな計画に賛同したくない!」
風間「そうワガママ言ってられるか?ここは通信が制限されているから仲間は特定できず誰も来ない。つまり、お前がどれだけ助けを呼ぼうと誰もこないのさ!」
ヤエはただ俯くだけだった。
ヤエ「なら!」
ヤエはヴァルキリーアームを取り出そうとした。しかし、ヴァルキリーアームが無くなっていたのだ。
勝「お前が探しているのはこれか?」
勝の手にはヴァルキリーアームが握られていた。
勝「さて、そろそろ作戦を実行するか。風間くん、君はこれから忙しくなるな!」
風間「任せてください。人の不幸が何よりですからね!」
風間はヤエをまた檻に戻した。
風間「準備ができたら、また呼ぶぜ」
そう言うと風間はどこかへ消えていった。
ヤエ「助けにこない…か…皆んな、後は頼んだよ…」
ヤエが眠りに着こうとしたその時
「諦めるな!」
目の前にはウルトラマンが佇んでいた
ヤエ「ウルトラマン…」
「どうやら、私たちは是正しなければならない。最悪、人類が滅ぶかもしれない。」
ヤエ「でも、どうしたらいいの…私たちにはもう何も出来ないわよ…」
「可能性はまだある。この施設は確かに通信手段はない。だが、私のウルトラサインは使えるようだ。私がウルトラサインを使って隊員達に救援信号を出す。それまでに待ってくれ。」
ヤエ「そんなの…不可能よ」
「不可能を可能にする…それが、ウルトラマンだ…」
そう言い残すとウルトラマンは消えた
ヤエ「不可能を…可能にする…」
ヤエに1つの希望が生まれたのだった

薫「そんなことが…」
MAG基地ではヤエが拐われたことを聞きつけ、姫矢が駆けつけた。
ケンジ「場所は特定不可能、作戦もわからないまま…一体どうすれば…」
落ち込んでいる中、アイが突然立ち上がる。
アイ「皆さん!ウルトラマンと思わしき通信を受信しました!」
マコト「な、なんだって!?」
サトシ「んなバカな!」
アイ「画面に出力します!」
画面にはウルトラ文字が書かれていた
アイ「翻訳します!」


これを受信していると言うことは、通信が成功したようだ。
ヤエが危ない。
MAGの最高指揮官は、合成怪獣を使って都市部を破壊させ、私を利用して、軍事国家にさせるつもりだ。
ヤエは怪獣のコアとして利用されてしまう。
もう時間がない。
場所は通信と共に送った。
私に出来ることはこれが精一杯だ。


メイ「場所が特定できました!」
そこはなんの変哲もない工業地帯だった。
マコト「ここにいるという事か!」
ケンジ「隊長!行きましょう!MAG最高指揮官の計画は何としてでも阻止しましょう!」
マコト「よし…
これより、高山八重隊員およびウルトラマン奪還計画を開始する!
隊員達「了解!」
隊員達はそれぞれ持ち場に分かれた。

マコト、ケンジ、メイは現場に急行しヤエとウルトラマンを奪還する。
ツトム、サトシ、アイはもしもの時の迎撃する。

3人はソニックカーに乗ると、囚われている場所へと向かった。
マコト「待ってろ…俺たちが今助けるからな!」

続く

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