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ウルトラマンヴァルキリー【第8話 恐怖の隕石(後篇)】

前回のあらすじ
突如地球に落ちてきた隕石魔人コルメテオ。コルメテオを迎撃したウルトラマンだったがウルトラマンは敗北してしまうのだった…

マコト「高山隊員!」
瓦礫の山となり跡形もなくなった街にヤエは倒れていた。
ヤエはコルメテオとの戦いで敗北してしまい、意識不明の重体となっていた。
マコト「何とかして高山隊員をメディカルルームまで運ぶんだ!」
ケンジ「隊長!ソニックカーの要請が完了しました!」
マコト「よし、高山隊員を運ぶんだ!」
その周辺では逃げ遅れた市民達の救助活動が行われていた。

一方ウルトラマンゼロ
ゼロはコルメテオの行った先である地球へ向かっていた。
ゼロ「待ってろ…」
ウルトラマンゼロは全速力で地球へと向かっていった。

ヤエ「…ここは?」
ヤエが目を覚ますと、そこはMAGメディカルルームだ。
サトシ「高山隊員…よかった…」
隣にはサトシが座っていた。
ヤエ「私は今まで…そうだ、私はアイツにやられて…」
サトシ「俺たちがソニックカーでここまで運んだ。だけどな、ちょっと厄介なことが起こってな…」
サトシが深刻そうな顔をする
サトシ「政府からの通達で、今回の一件でMAGが活動停止処分をくらったんだ」
ヤエが目を見開く
ヤエ「活動停止…」
サトシ「ひでぇ話だよな、倒せなかったからって活動停止なんてな…」
サトシの目から涙が流れる
サトシ「それに…俺たちは高山隊員、ウルトラマンの力を過信しすぎだ…そのせいでお前をこんな目にあってしまって…」
そこへ隊長が入ってくる
マコト「高山隊員、大丈夫か?」
ヤエ「えぇ、なんとか…」
マコト「2人とも、落ち着いて聞いて欲しい。怪獣がまた現れたんだ…」
サトシ「また、あいつですか?」
マコト「そうだ…」
サトシ「でも俺たちは活動停止処分で動けない、なんなら俺たちMAGの主戦力のバスターホークは使えない…」
マコト「そのとおり、今出撃したらこのMAGが政府の手で解散するかも知れない…」
マコトの拳が強く握りしめられる
マコト「だが、俺たちはいくぞ!」
2人は驚愕する
ヤエ「でも隊長、いま出撃したらMAGは政府の手によって解散するかもしれないのに…」
マコト「俺たちがやらなくては誰がやる!今アイツに対抗できるのは俺たちしかいないんだぞ!俺たちがいまここで挫けたら、犠牲が増えるだけだぞ!お前達は人々を守りたいとは思わんのか!」
マコトは俯く
マコト「今の俺たちにできることは、あの怪獣からできる限り人々を守ること…そんなのもできないなんて…」
サトシは挙手する
サトシ「でも、どうやって出撃するんだ?」
ツトム「ファイトスワロー、これが俺たちMAG最後の悪あがきだ。」
ツトムとケンジが入ってくる。
ケンジ「行きましょう!たとえMAGが解散しても、人々を守るんだ!」
隊員達は出撃の準備をする。
マコト「それと、高山隊員」
マコトが振り返る
マコト「君には感謝している。ウルトラマンとして、1人の隊員として…だが、君は今回は休んでほしい。」
そう言い残すとマコトはメディカルルームを出た。
ヤエ「隊長…私も人々を守りたいという気持ちは一緒です…」
ヤエはヴァルキリーアームを強く握りしめ、ベットから飛び出す。
MAGの基地からファイトスワローが出撃する。
その後ろに、立ち尽くすヤエ
ヤエ「隊長、私も行きます!」
ヤエはヴァルキリーアームを装着する、ヤエを包んだ光の玉は戦場へと向かった。

一方、街に再びコルメテオが出現し、建物を踏み潰す。
そこへファイトスワローのミサイルが直撃する。
マコト「うぉぉぉぉぉ!」
ツトム「活動停止処分がなんだ!俺たちは人々を守るために戦うんだ!」
ファイトスワローはコルメテオの攻撃を避けながら攻撃を続ける。
コルメテオの右腕がフレイル状に変形し、投げられた鉄球がツトムのファイトスワローに直撃しようとしたその時、光の玉がコルメテオを直撃する。ファイトスワローは被弾せずに飛び続けた。
ツトム「あれは…」
光の玉が大きく光出す
シュワァー…
ウルトラマン「シェアッ!」
ウルトラマンの登場だ!
ツトム「ウルトラマン!」
マコト「なぜ、ウルトラマンが…」
ウルトラマンはマコトに話しかける
ウルトラマン「私も、あなたと同じ、人を守りたい気持ちがある。」
ウルトラマンはコルメテオにタックルで先制し、ヴァルキリーカリバーを展開し応戦する。コルメテオの剣とヴァルキリーカリバーが交じり合う。
ヴァルキリーカリバーがコルメテオに直撃し、追撃する。だが、コルメテオの剣のカウンターをくらい、体制を大きく崩す。コルメテオが追撃しようとした時、ファイトスワローからミサイルが発射される。
マコト「ウルトラマンを援護するんだ!」
コルメテオの腕がフレイル状に変形し、鉄球をウルトラマンに発射する。ウルトラマンは鉄球に当たってしまう。そこから追撃しようとしたその時
「ゼロスラッガー!」
何かがフレイルの鎖を引き裂いた。それはゼロスラッガーだ!そしてゼロスラッガーは持ち主に戻る。
ウルトラマン「あなたは…」
もう1人の巨人が降臨する、その名は
ウルトラマン「ウルトラマンゼロ!」
ウルトラマンゼロだ!
マコト「もう1人の…」
ケンジ「ウルトラマン!?」
ゼロはヴァルキリーに話しかける。
ゼロ「遅くなってすまなかった…」
ゼロはここに到着する前の惨状を目の当たりにし、俯いた。
ウルトラマン「ゼロ、共に戦おう!君の力が今必要なんだ!」
ゼロはヴァルキリーを見つめ、深く頷いた。
ゼロ「あぁ!行くぞ!」
ウルトラマンとゼロはコルメテオに突撃する。コルメテオの右腕がブレード状に変わる。
ウルトラマン「私があいつの攻撃を受け止める!今のうちに奴の右腕を切るんだ!」
ウルトラマンがコルメテオの剣を受け止める!
ウルトラマン「今だ!」
ゼロ「ゼロスラッガー!」
ゼロスラッガーがコルメテオの右腕を切り裂く。
コルメテオがもがく。
ゼロ「いくぞ!連携だ!」
ウルトラマン「あぁ!」
ゼロのゼロスラッガーがカラータイマーに装着される。
ゼロ「ゼロツインシュート!」
ゼロツインシュートが放たれた、それをコルメテオが吸収する
ゼロ「いけっ!ヴァルキリー!」
ウルトラマン「トドメだ!ヴァルキリースライス!」
そこへヴァルキリースライスが直撃!
コルメテオはオーバーフローを起こし、爆散した!

チュドォォォオン!

夕日が指す中、2人は握手を交わした。
ウルトラマン「ゼロ、今日はありがとう」
ゼロ「こちらこそな!」
2人は頷くと空へと飛び立った…

マコト「今回の活躍で、活動停止処分が解除された!」
隊員達は歓喜する。
マコト「それと、ウルトラマン…いや、高山隊員。」
ヤエは振り返る
マコト「君の大活躍に感謝する。これからも、我々MAGの一員として戦ってくれ!」
ヤエは深く頷いた。
ヤエ「はい!」

一方、コルメテオに付着していた残留怨念が何処かへと向かったのは誰も知らなかった。
そしてそれとすれ違うかのように、1人のカメラマンが通り過ぎたのだった…

続く

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