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ウルトラマンヴァルキリー【第12話 電脳からの挑戦状】

そいつは突然としてMAGを襲った

メイ「隊長、レーダーの様子がおかしいです…」
レーダー表示画面が異音をたててところどころ歪んでいる。
マコト「壊れたのか?」
メイ「いえ、昨日アップデートしたはずですが…」
2人がモニターを凝視しているとケンジが突然叫ぶ
ケンジ「ああっ!」
マコト「神城隊員、どうした?」
ケンジ「それが…調査用のパソコンがコンピュータウィルスに感性してしまった様です」
その報告を皮切りに、MAGの全てのシステムがストップした。
マコト「何が起きた!?」
そこへヤエとツトムが駆けつける。
ヤエ「隊長、何者かがこの記事にコンピュータウィルスを放ったようです。」
マコト「何!?コンピュータウィルス!?」
そこへカレーパンを握りしめたサトシが駆けつける。
サトシ「おいおい!一体どういうことだ?」
ツトム「よく聞け、今ここはサイバー攻撃を受けている。」
サトシ「はぁ!?サイバー攻撃!?」
ヤエ「一応職員達が復旧に当たってるみたいだけど…」
オペレーター室が困惑する中、マコトの口が開く
マコト「とにかく、MAGの重要なデータが破壊される可能性がある。俺たちで発生源を特定させるぞ!」
隊員達がオペレーター室を出ようとしたその時、1人の職員が駆け込む
「報告します!コンピュータウィルスに感染したとされたコンピュータから触手が出ました!」
マコト「触手?」
ケンジが操作していたパソコンから緑色の触手が実体化した。
マコト「離れろ!」
マコトはMAGガンでパソコンを撃ち抜いた。すると触手は何事もなかったかの様に消えていった。
「助けてくれぇぇぇぇ!」
廊下から悲鳴が聞こえる
逃げる職員の後ろにはうねうねと動く緑色のミミズが職員を追いかけていた。ヤエはすかさずMAGガンでミミズを狙撃した。ミミズは消滅した。
サトシ「おい、大丈夫か?」
「報告です!コンピュータウィルスはマザーコンピュータに向かっている模様です!」
マコト「何、マザーコンピュータだと!?」
突然入ってきたウィルスはマザーコンピュータに向かっていたのだ
マコト「マザーコンピュータがやられたら、MAGは崩壊する…」
ヤエ「隊長、私と中田隊員、神城隊員でマザーコンピュータへ向かいます。その間にコンピュータウィルスの発生源を特定してください。」
ヤエの提案をマコトは承諾した。
マコト「了解した!」
3人はマザーコンピュータのある場所へと向かった。

一方、MAG基地から少し離れた場所にある閉店したガソリンスタンドに、風間がパソコンを操作していた。
風間「あと少しだ…あと少しでMAGの機密情報が入手できる…新兵器にウルトラマンの正体…フフフ…これを世に公表すれば、俺は…」
風間はニヤリと笑う。
風間「にしても、深層ウェブで入手した新開発のコンピュータウィルスはかなり活躍しているな…」
MAGにコンピュータウィルスを送り込んだ犯人は風間だったのだ。
風間「このまま機密情報が取れれば…それでいいんだ…」

3人は次々と現れるワームを倒しながらマザーコンピュータに到着した。
ヤエ「隊長、マザーコンピュータに到着しました。」
マコト「今すぐプロテクトシステムの警戒レベルを最大まで上げるんだ」
ケンジはマザーコンピュータの操作パネルで警戒レベルを上げた。
すると、どこからか異音がし始めた。
ツトム「な、なんだ?」
途端、複数のコンピュータ内からワームが飛び出てきた。
ケンジ「な、なんだ!?」
ヤエ「この量…相当いるわね…」
ツトム「クソっ!捌き切れねぇ!」
ワームはマザーコンピュータの操作モニターへと向かって進行してきた。
ヤエ「2人とも!操作パネルを死守して!」
ヤエはヴァルキリーアームを装着する
ヤエは等身大のウルトラマンに変身した。その光でコンピュータ内に潜んでいたワームが全滅した。ウルトラマンはヴァルキリーカリバーを展開し、実体化したワームを一掃していった。それを援護する形で2人は援護する。ワームは後退を始めた。

一方隊長達
マコト「発生源はホームページからか…」
コンピュータウィルスはMAGのホームページから侵入したのだ。
「あとは私に任せてください…」
職員がコンピュータウィルスを除去しようとしたその時、ホームページが緑色に染まる。
メイ「一体何が…」
パソコンが真緑に染まりきったその時、ホームページは元に戻った。
それと同時にMAGのシステムが全て復旧した。
サトシ「なんだったんだよ…」
レーダーのモニターも復旧し、そこに映ったのは、怪獣が複数出現したことを知らせる画面だった。
メイ「どうやら、市民のコンピュータ内にもウィルスが入った様です!」
すると、レーダーの怪獣は一点に集まり始めた。そこは基地の近くだった。
マコト「隊員達は直ちに現場に急行せよ!」

一方風間
目の前には木馬が佇む。
風間「これは…木馬?」
風間は車に乗り撤収する途中だった。風間は木馬の写真を撮ると車に乗り、どこかへ走り去っていった。

そこへバスターホークが急行する
マコト「これは…木馬?」
ヤエ「気をつけて下さい、何が起こるかわかりません…」
バスターホークが木馬に接近したその時、触手が出現する。木馬は段々と変形し、木馬の四肢は触手状の手足に変わり、ブラウン管テレビ状の顔が出現し、テレビから人の顔が映る。

コンピュータウィルス怪獣 トロイ

トロイは辺りを見回す。
ヤエ「隊長、私が応戦します!」
ヤエはヴァルキリーアームを装着して、外へと出た。
シュワァー…
ウルトラマン「シュワッチ!」
ウルトラマンがトロイの目の前に出現する。

トロイはウルトラマンを見つけた。それと同時にウルトラマンはトロイにタックルを仕掛ける。大きく体を崩されたかの様に思われたが、トロイは触手で反撃する。トロイはテレビ状の頭部から謎の電波を出す。ウルトラマンはその電波に直撃し、悶える。トロイは胸から大砲を出し、エネルギーをチャージし始めた。
ウルトラマンは体勢を立て直し、ヴァルキリーシールドを展開する。それと同時にトロイから光線が放たれた。光線はヴァルキリーシールドで防がれた。ウルトラマンはシールドをしまい、空中に飛び立った。ウルトラマンは大きく反転し、トロイの頭部に急降下キックをした。キックは直撃し、頭部は大きく損傷した。中から緑色の液体が漏れ出る。ウルトラマンは腕をL字に組み、ヴァルキウム光線を発射した。ヴァルキウム光線はトロイの背中に直撃し、トロイは爆散した。
ウルトラマンはトロイが爆散したのを見届けると空へと飛び立った
ウルトラマン「シュワッチ!」

マコト「それにしても、まさかコンピュータウィルスに攻められるとはな」
ケンジ「この一件で脆弱性が見られたことで、今後のウィルス対策も必要となりましたね。」
隊員達は後片付けをしながらそう話したのだった。

一方、風間はトロイが持ってきたデータを閲覧していた
風間「ウルトラマンの変身者は…
高山八重…
姫矢の友人だったとはな…」
風間は笑みを浮かべるとパソコンを閉じたのだった…

続く

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