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オンコタイプDXの結果が出た

結論から言うと、抗がん剤をやることが確定した。
先ほど病院から帰ってきて、いろんな方たちのオンコタイプDXの結果を画像検索しているのだが、皆さん私よりもスコアが低くて羨ましい。

オンコタイプDXとは何ぞや?
という方のために簡単に説明すると、手術で取り出した乳がんの腫瘍組織を調べ、将来的に遠隔転移する確率および抗がん剤の上乗せ効果を個人レベルで予測する検査である。

この検査はホルモン療法をする患者が対象で、ホルモン療法だけにするか、それとも抗がん剤も合わせてやるかどうか判断に迷う人向けといったところだ。

私のがん細胞は悪性度がグレード3と高く、Ki-67の値も60%と元気いっぱいのため、オンコタイプDXをやらなくても抗がん剤をやったほうがいいという答えは明白だった。
しかしどのくらいの確率で遠隔転移するかも分からないのに、つらい副作用に耐えるというのはどうも釈然としない。
心の底から納得してから抗がん剤に挑みたかったため、大枚をはたいて受けることにした。

検査の結果は再発スコアとして数値化される。
再発スコアが低い場合は再発するリスクが低く、副作用の強い抗がん剤はせずにホルモン療法のみで十分ということ。
逆に再発スコアが高い場合、抗がん剤をやったほうが安心だよということになる。

冒頭にいろんな方たちの結果を画像検索したと書いたが、ざっと見た限りでは再発スコアは10前後が多いように見受けられた。
スコアが10前後で、再発率は一桁という方が多いようだ。

そして私の結果はこの通り。

私のオンコタイプDXの結果

再発スコアが34、9年以内の遠隔再発率が22%、抗がん剤治療による上乗せ効果は15%以上。

再発スコアは26以上が高値ということで、抗がん剤は絶対にやったほうがいいですよという結果が出た。

最初にこの数字を見た時はピンとこなくて、主治医に「素人目では22%って数字はあまり高くないように感じる」って伝えたところ、「言い方を変えると4人に1人くらいが再発するってことだから、決して小さい数字ではない」と言われた。

めっちゃ分かりやすい。
確かに4人に1人は再発するって考えたら確率は高い気がする。
もちろん4人に3人は再発しないわけだから、再発しない可能性のほうが全然大きいけど、それでも確率としては十分高いと思う。

ちなみにこの22%という数字は、ホルモン療法をおこなった場合の再発率だ。
ホルモン療法もやらなかった場合、これが2倍くらいになるという。

9年以内ということは、9年後かもしれないし、1年後かもしない。
私のがん細胞は悪性度が高いため、もし遠隔転移したら予後が厳しくなる、治療を重ねながら頑張っても5年生きられるかどうかといったところ、ということを主治医はハッキリと話してくれた。

抗がん剤をやれば上乗せ効果が少なくとも15%は期待できるので、これは絶対にやったほうがいいなと納得がいった。
再発する確率が22%のところが、7%以下になるのだ。
やはり数値化するのは大事だ。

点滴の抗がん剤治療を終えた後、ホルモン薬と併用して飲む抗がん剤を1年間服用すると、さらに再発率がそこから30%下がると説明を受けた。
7%から30%下がるなら、5〜6%になるってことかな。

また、点滴の抗がん剤も通常は3週間に1回だが、2週間に1回にすることで多少の上乗せ効果が期待できると言われた。
2週間に1回の場合は副作用もつらいけど、手術後もやたら元気だし大丈夫だろうってところで主治医と考えが一致した。

抗がん剤+ホルモン療法をフルフルでやったからと言って、再発・転移する可能性はまだ7%ほどあるわけで、ゼロになるわけではない。
だけど抗がん剤をやらずに再発した場合、やっぱりやっておけば良かったと後悔するだろうと思った。
やるだけのことをやっても再発してしまった場合、悔しいけれど「やれるだけのことはやった」と自分を認めてあげられる気がするのだ。

オンコタイプDXの費用だが、最近まで保険が適用されずに全額自己負担だったため、50万円くらいだったらしい。
しかしなんと先月(2023年9月)に保険適用となり、私は運良く3割負担で受けることができた。

3割負担で130,920円!
クレジットカードで颯爽と一括払いしてきた。
先日の遺伝子検査も6万円だったし、もうヤケクソ。

さらにこれから抗がん剤で費用がたくさん掛かるので、明日はソーシャルワーカーさんからその辺の説明があるということだ。

がん患者の皆さん、高額療養費の制度などをうまく活用して、がんばって乗り越えていきましょう!

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