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乳がん日記

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乳がんの話をまとめています。
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#抗がん剤

この件めっちゃ引っ張るけど、TS-1をやめることが確定した

↑これらの記事でTS-1(飲む抗がん剤)をやめた宣言はしていたが、本日病院に行き、主治医と話し合って正式にやめることが決定した。 診察室に入って主治医に「こんにちは」と挨拶をするや否や、私は「やっぱり飲めませんでした」と伝えた。 すると主治医はしょっぱそうな顔をして「あーやっぱりそうですかー」と言った。 泣きながらTS-1を飲んでいたことを伝えたら、めっちゃ同情された。 そして色素沈着がつらいことを伝えると、「そうですよねぇ。ごめんなさい」となぜか謝られた。 そして背後に

TS-1をやめてQOLが爆上がり

↑こちらに書いた通り、私はわずか2クール目にしてTS-1(飲む抗がん剤)に音を上げギブアップした。 全くやらないでいたより、やってみてダメだったからスッキリした。 全くやらないでいたら、いつまでも「やっぱりやったほうが良かったかも」とウジウジしてしまった可能性がある。 2クール目の途中までしかやらなかったとは言え、やらなかったよりはやった分だけの効果はあるかもしれないし。 ないかもしれないけど、あったと思うことにしよう。 TS-1を飲むのをやめてから3日後、それまでずっ

TS-1(飲む抗がん剤)をやめる件

↑この2つの記事を見ても最初からずっとTS-1に後ろ向きだったことが分かるが、わずか2クール目にしてTS-1をやめることにした。 1年どころか1ヶ月でギブアップである。 理由はシンプルに副作用がつらいから。 一般的には点滴の抗がん剤より軽いと言われているが、私にとってはよっぽどつらかった。 とにかくずっと、うっすら気持ち悪い。 強い吐き気ではないが、軽い車酔いぐらいの感じがずっと続く。 それに伴って食欲が激減。 なぜか健康的な食事ほど受け付けず、不健康なファストフード系や

乳がんの検査〜入院・手術の治療費

前回、抗がん剤の治療をまとめてみた。 今回は乳がんの検査から入院と手術に関わる治療費をまとめてみた。 ちなみに私の自己負担額は3割である。 また、その人それぞれ加入している健康保険組合に応じた高額療養費や付加金といった制度があるはずなので、それを踏まえた上でご参考にしていただきたい。 ①手術前の検査:43,930円 <内訳> 自分でしこりを見つけて病院へ。触診と超音波検査 1,960円 マンモグラフィと針生検 7,800円 針生検の結果報告、手術の説明、心電図や血液

抗がん剤の治療費をまとめてみた

先日、コメントにて抗がん剤の治療費についてのご質問をいただいた。 確かに私も抗がん剤治療を始める際、実際にどのくらい掛かるものなのか調べてみたのだが、具体的な金額の情報は得られなかった。 使用する薬剤の種類も量も人によって違うし、自己負担額も違うと思うので一概には言えないのだろう。 だからこれはあくまで「私の」「乳がんの」「術後補助化学療法」に掛かった金額ということになるが、ザックリと掛かった費用を記すので、少しでも参考になれば幸いである。 ちなみに私の自己負担額は3割であ

TS-1の1クール目を終えて

前回書いた通り、私は2週間前からTS-1(飲む抗がん剤)とタモキシフェン(ホルモン薬)の2つの薬をスタートした。 タモキシフェンは毎日飲み続けるのだが、TS-1は2週間飲んで1週間休むというのを1クールとする。 今日でTS-1を2週間飲み終えたので、明日からはお待ちかねの休薬期間だ。 そういうわけで厳密に言うとまだ1クール目の途中なのだが、薬は飲み終えたので自分の中では「1クール目が終わった!」という気分である。 さて、心配していた吐き気、下痢、色素沈着という3つの副作用

TS-1(飲む抗がん剤)を始める件

TS-1(ティーエスワン)という名前の薬を聞いたことがあるだろうか。 点滴ではなく飲むタイプの抗がん剤で、いろんながん種に使えるらしく、がん界隈では有名な薬のようだ。 乳がんの場合は長らく再発時にのみ使われていたが、1年ほど前から初発であっても条件を満たせば術後補助療法として処方できるようになったらしい。 私のがんはグレード3でKi-67も60%と高値のために適応となった。 ということで、点滴抗がん剤の全クールを終えてホッとしたのも束の間、そこから1ヶ月も経たないうちにT

抗がん剤全8クールを終えて 〜乳がん術後補助化学療法〜

全8クールの抗がん剤(術後補助化学療法)。 なんだかんだであっという間だった。 始まる前は先が長く感じていたのに、こんなにあっという間だなんて。 同時に、人生の時間もこんなにあっという間に過ぎるのだなと思った。 1日1日を大切に生きなければと改めて思う。 私は去年の夏、乳がんと診断された。 9月に右胸を全摘したのち、11月から抗がん剤治療がスタート。 EC療法(エピルビシン&シクロホスファミド)を2週間おきに4クール、パクリタキセルを2週間おきに4クール、全部で8クールやっ

さすがの私にもネガティブの波がやってきた

私はかねてより、明るく前向きに乳がん治療に取り組んできている。 右乳房の全摘手術を受けた日以来、一度も涙を流すことがないまま約半年が過ぎた。 泣いてないどころか、毎日笑顔が絶えない日々を過ごしてきたほどだ。 無理にそうしてきたわけではない。 自然と開き直ってしまい、病気になった自分をスッと受け入れられた。 乳がん発覚の直前に仕事を辞めていたため、仕事のストレスから解放されていたのも良かったのかもしれない。 とにかく妙にストレスフリーで、抗がん剤治療にもめちゃくちゃ意欲的に取

抗がん剤による爪の副作用の対策

抗がん剤の種類によっては、副作用で手足の爪が黒くなったり剥がれたりしてしまう。 剥がれないまでも、二枚爪になったり、割れたり欠けたり。 あるいは爪の周りがひどくささくれたり、指がカサカサになったり、シワシワになったり。 それらの副作用を少しでも軽くするため様々な対策をしているのだが、かなり効果を感じているのでご紹介したい。 手と足の保湿 私は「EC療法」でささくれがひどくなり、「パクリタキセル」で指がシワシワになって手の見た目年齢が一気に老けた。 ところが「今さらお手入

パクリタキセルの副作用がめっちゃキツイ→からの対処方法

私は乳がんの手術後、再発予防として抗がん剤治療を受けている。 2023年11月より「EC療法」として「エピルビシン」と「シクロホスファミド」を4クール、続けて「パクリタキセル」を4クールの全8クールだ。 2週間おきの投与のため、2024年2月現在で、早くも残りあと1クールというところまで来た。 EC療法の副作用は割と軽かった。 それなりにあるにはあったが、思っていたほどではなかったというか。 EC療法の副作用についてまとめたことがあるので、よかったから以下の記事をご参考あ

がん患者は周りに甘えていい

前回、がん患者の集いに参加したことを書いた。 その中で、自己紹介タイムの時に泣き出してしまった女性のことを紹介した。 自分が乳がんになったこと自体もつらいが、それよりも副作用で家事ができず、夫に対して申し訳なくて心苦しいという理由で泣いていた。 分かる!分かるよ!! その気持ちは同じ女性としてよーく分かる!! 私もかつて仕事が忙しすぎて家事が全くできなかった頃、あるいは適応障害になって仕事を辞めて毎日寝て暮らしていた頃、自分は女として欠陥のあるポンコツな生き物だと自分を

がん患者の集いに行ってきた

私が通院している病院では、がん患者の集まりを不定期で開催している。 毎回講師を招き、お話を聞いたあとは参加者同士で会話をするようだ。 その集いに参加してきた。 年に数回だけの開催とあって、私が昨年夏に乳がんに罹患してからは初めての開催だった。 今回招かれた講師はピンクリボンアドバイザー。 ご自身も乳がんで術前化学療法と乳房温存手術を経験し、かれこれ7年くらいホルモン療法を続けているとのことだ。 ご自身の体験談を30分ほど話してくださり、そのあとは参加者が一人ひとり自己紹

パクリタキセル開始!

年末に最後の「EC療法」を終え、年が明けて次の抗がん剤「パクリタキセル」の治療が始まった。 EC療法に続き、dose-dense(通称dd)という2週間おきに投与するバージョンをやっていく。 ECのほうは幸いにも重篤な副作用は起きず、多少のしんどさはありながらも元気に完走できた。 副作用に関するまとめは、こちらの記事をご参照あれ。 パクリタキセルはECとはまた違う副作用が出るとのことで、初回投与の翌日となる本日、とてもドキドキしている。 以下はパクリタクセルの代表的な副