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社員旅行? コンパクトシティ宇都宮〜日光~浅草

栃木県で行われた社会福祉士大会に久しぶりに参加した。去年から成年後見の仕事を手伝ってくれてる娘と研修&旅行を兼ねての二人旅。

先ずは一献

初日の打ち上げ。研修のすぐ後だから話題には事欠かない。仕事から家庭の事まで幅広く。

 まあ、酒は進むわ。

調子に乗って幻のお酒まで。シュワシュワしてうまい。生詰(なまづめ)のお酒。

〆は焼酎で。

野菜巻きが有名な店。働いている人たちのほとんどは若者。しかも国籍はバラエティに富んでいた。

司令塔の日本代表女子が、しっかりと目配りして後輩に教えている。ちょっとだけキンキンした声を張っての接客。その声を海外から来た若者たちが、後ろで聞いてる。アレコレと指示を受けては動いてる。慣れない接客に緊張気味な後輩が多く、後ろに隠れがち。先輩も後輩もガンバロウゼ、夜も人生もまだまだ宵の口。

翌日のホテルで朝の給仕をしてくれたロナンさんもヴェトナムからの研修生だった。ホテルには同僚が5人いるらしい。みんな小柄でシャイな感じ。言葉が不自由な環境で、目で見て、耳で聞いて場数を踏んで身につけるしかない。お見送りの全員集合の手の振り方が可愛らしかった。ひと仕事終えた感が溢れたバイバイ。

多くの技能実習生は、家族に仕送りをしており、母国との賃金格差があるため日本に来ているそうだ。トヨタやソニーなどの世界的に有名な企業が多くある、アニメやドラマも輸出している日本に馴染みと憧れがあるらしい。日本の人口減少による労働力不足も相まって年々増えている技能実習生。国籍別で見るとヴェトナムの増加率が高い。いまや長年トップだった中国を抜いてる。

学生時代、長野県洗馬市のレタス農家で1ヶ月間農業実習を行ったことがある。その時に、各農家にそれぞれ実習生が来ていた。私も中国人の屈さんと出会った。笑顔のたえない人で、すぐに仲良くなったけれど、農家の大将は、日本人の我々と明らかに差をつけて対応していた。寝る場所も埃っぽい農機具のしまってある場所、ご飯も別だった。こちらも研修生だったので、深くは考えなかったけれど、思い出したらやるせない気持ちになった。

そのころに比べたら、今は待遇や経営者の意識も改善され、変化しているのだろうが、十分かどうかはわからない。今回出会った人がみな笑顔だったことが救いではある。


蔵を眺める


宇都宮ステーション

宇都宮市は、ネットワーク型コンパクトシティ構想を目指してる。たった二日間の滞在だけれど、最近よく耳にするコンパクトシティを実際に見聞できたのも楽しい体験だった。

宇都宮市が目指す「ネットワーク型コンパクトシティ」  
宇都宮市は,これまでの都市の成り立ちや現状を十分に踏 ま え,宇都宮市全体やそれぞれの地域のさらなる発展を目指す「NCC (ネットワーク型コンパクトシティ)」の形成を進めている。  「NCC」とは,中心市街地や駅周辺,産業や観光に魅力がある 地域などを拠点 として集約(コンパクト化)し,それらを利便性の 高い公共交通などで連 携(ネットワーク化)した都市のこと。  宇都宮市では,「NCC」実現のため、市内 の各地域を「拠点化 」し,それぞれの拠点を交通でつなぐ「ネット ワーク化」によって,誰もが快適に暮らすことができ,魅力と活 気あふれるまちづくりを目指している。

ネットワーク化の要、LRT。電気はごみ焼却場のエネルギーから。

次世代型路面電車であるLRTは,自動車の侵 入 が禁止されてい る専用のレールを走行するため,時間通りに移動でき,渋滞 に巻 きこまれることのない時間に正確な乗り物です。そのため,通勤 や通学の利便性が向上するなど,住みやすいまちづくりにつながると期待されている。また,LRTは電気モーターで駆 動 し,二酸化炭素などの排 気 ガ スを排出しないことや,自動車やバスと比 較 して一度に多くの人を 運ぶことができることから,環境にやさしいまちづくりに貢献する。


お相撲さんの石像の下で井戸端会議

ちょっとマリア様に見えてきた。


ゲーセンとカラオケで初日は終了


二日目の研修が終わって一路日光へ

鬼怒川へは何度か足を伸ばしたが、日光は初めて、修学旅行で訪れたかもしれないが覚えていない。

しかし、残念ながら今日は雨。夜には満月ストロベリームーンが見られたはずなのに。まあ、温泉がメインなので。雨の露天風呂も風情があっていいかもだな。


ディスカバージャパンの旅。日光駅で昭和の面影を探しては撮ってみる。

終点の日光駅。この先は草深くなっている。物の怪が住んでそう、と娘が笑ってる。

雨が強くなってきた。


ホントにワンマン電車だ。


すでに未来はやってきている。


いいぞ、日光。玄関口もレトロ。
駅舎内に資料室

後ろには熊注意のポスターも貼ってあった。翌日は、日光の小学校近辺やホテルのロビー、公園に熊が出没。アーバンベア問題は、気候変動、環境破壊、高齢化、過疎化に原因があるそうだが、研究者、行政、地域住民等の協力・連携が欠かせないだろう。事故が多発すれば、海外の旅行者もスッといなくなるだろう。


二階には一等列車の待合室があった。

昔の一等車両の待合室の復元。特になにもない部屋だが、立派なシャンデリアが釣り下がってた。権威の象徴だったのだろうけど、いまや時折訪れる観光客を照らすだけ。一階にあったあまり使われてなさそうな貴賓室に検札鋏を持った怪人が住んでると物語になるけれど。

送迎車で温泉街の街並みを横目にホテルへ

雨に烟る温泉街。車は山間を走る。

水煙の後ろには男体山がそびえる。

山が温泉に入ってるように見える。

ホテルに到着。

三猿がお出迎え。

中庭がきれいなホテル。そぼ降る雨に濡れたお地蔵さんもいた。

散歩はできなかったけれど、会社の福利厚生が充実してるね、と娘が笑ったので良し。温泉と食事を堪能して早々に眠りについた。


午前二時。カーテンを開けてたら眩しくて目が覚めた。

月明りだった。どうやら、雨あがり雲流れて月が顔を出したらしい。

山間に浮かぶ満月。見事に暗闇を照らしてた。

本当に大切なものは、すべての人に無償で与えられると言ったのは、サン=テグジュペリだったっけ。肉眼で見る月は格別だが、カメラにも収めた。


良い満月の晩だった。


翌日は晴天。鶯の声で本格的に起きた。

窓の下に金色の鯉が泳いでる。月明りの下でも悠々と泳いでたな。躍動感が凄い。画家が絵を描きたくなる気持ちが分かったような気になった。

中庭を散歩しよう。

水鏡

モーニングコーヒーを飲みながら、水鏡を眺めてリラクゼーション。あちこちに工夫がって楽しい宿だった。

リフレッシュできました、感謝です。

いざ、パワースポットの東照宮へ。


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