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鎌倉フォト散歩 朝イチの建長寺で紫陽花を愉しむ

鎌倉はオーバーツーリズムでちょっと敬遠という話を最近良く聞く。そもそもが狭い街なので仕方がないのだけれど、時間帯を外せばそうでもないんだけどなと思う。

まあ、行ってみないとわからないので。

明月院にバイクで様子を見にいってみたら、すでに交通整理のおじさんが沢山の人たちを汗だくでさばいてた。
こりゃあかん、と建長寺に絞ることにした。あの広さならさすがに混むと言ってもね。

オーソドックスな色がいいね


建長寺は、鎌倉五山第1位。山号は巨福(こふく)山,本尊は地蔵菩薩。寺名,山号,本尊は,建長年間に小袋(こぶくろ)坂の刑場跡で地蔵堂のあった場所に建てられたことに由来する。

巨福山(こふくざん)の立派な山門


巨に、がある

総門に掲げられた額の「巨福山」(こふくさん)」という字は「大きな福をもたらす寺」という意味で、中国僧で建長寺第十世である一山一寧禅師(いっさんいちねいぜんじ)が書いたもの。  「巨」の字に点が加えられているのは文字をひきしめるためで、百貫の重みに値するのでこの点を百貫点と称しているそうだ。


若い紫陽花は凛としてる
瑞々しい色
紫陽花は品種改良で形や色が多彩
さざれ石があった


建長寺の梵鐘、別名「夜泣き鐘」


建長寺の梵鐘は円覚寺の梵鐘と並んで国宝。関東一美しい梵鐘として知られ、音色が人の泣き声に似ているということから「夜泣き鐘」とも呼ばれているそう。聞いてみたいわ。


夏目漱石の句が基だったとは初耳


本格的な修行への道

これだけの敷地がどこを見てもきれいになってる。隣のお堂では作務衣を着たお坊さんたちが刈込をやっていた。早朝から毎日清掃をしてるのだろう。「わからないように人の手が入ってるからお庭はきれいなんだ」と知り合いの庭師が言ってたのを思い出した。


ビャクシンと紫陽花

好きなコントラスト。舞台映えする紫陽花。

古木と若木


古木の木肌がたまらない

三門と仏殿の間にあるビャクシンは,開山の蘭渓道隆が宋から持参した種子を植えたものだそう。幾度もの火災でも生き延びた古木。はじめて知ったけっど、剝離した木肌に生命力・エネルギー・パワーを感じる。


紫陽花の花言葉は「移り気」色が移り変わる
最近の人気種「アナベル」
菩薩が見守ってた
真っ青な空、紫陽花日和


空の色が変わった、空も移り気

線香の匂い好きだな


先ずは本堂にお参り


地蔵菩薩


優しいお顔
近寄っても優しい
お足もとに蓮華が咲いてた


蓮もつぼみをつけてた
一番咲きの蓮


お坊さんたちがリハーサル

低音が響く良い声で婚礼の儀の挨拶の練習。後輩が声出しながらリハーサル。先輩が大きな声で「勉強になるなあ」と一言。良い雰囲気でした。


幸せのおすそ分け
蘭渓道隆の作庭


花塚に咲く桔梗

桔梗は秋の七草なので、どうも夏に咲くイメージがないので調べたら、6月~9月まで長い期間咲くらしい。勉強になるなあ。


ひっそりと一株


優しそうな人が立ってた

優しそうな人が立ってると思ったらお地蔵さまでした。夜は歩き出すのだろうな。

こもれびを浴びて色のグラデーションが素敵
最近の人気種、ダンスパーティ


半僧房に行く途中の山道に咲く紫陽花
竹と紅葉(ノムラモミジ)

ここだけ、急に植生が変わってた。よく見ればよかった。


最近人気、カシワバ紫陽花

葉っぱが柏のようなカシワバ紫陽花。鎌倉の民家のお庭でも時々見かける。円錐形で頭を垂れるように咲いてる。


植えられたばかりの紫陽花

それにしても、あちこちにいろいろな品種の紫陽花が植えられていて楽しい。


半僧房大権現さま

明治中期の建長寺住職 おおぞら霄 かん貫どう道和尚は、ある夜お坊さんのような、また俗人とも見える白髪の老人と山中で出会い、その翁が「私を関東のいずれか清浄な処に招いてくださるなら、その処いよいよ栄え、ありがたいことが絶える事がない。」と告げ、フッと姿を消してしまった霊夢を見られました。
このお姿こそ半僧坊の眞姿で、建長寺の鎮守に相応しいと、自ら奥山の方廣寺(静岡県浜松市引佐町奥山 臨済宗方廣寺派大本山)にお出向きになりご分身を願われ、明治二十三年五月、建長寺の内で最も景色の勝れた勝上に安置され、直ちに堂宇を創建して現在の鎌倉半僧坊本殿の礎を築きました。
明治二十九年三月八日平塚市の大火災や五月二十四日三浦市三﨑の大火災の折りに僧坊の御身体が身代わりとなって火災を免れたり、関東大震災の時には、ご尊像の捧持してあった金庫が何等の損傷もなかったこと、また最近では、阪神淡路大震災の折、半僧坊火盗除霊札をおまつりしてあった信者さんの家は何事もなく無事であったこと等々、霊験あらたかで家内安全、厄災消除、商運隆昌、安産守護、大漁満足、交通安全、等々、御利益は誠に甚大なものがあります。

半僧房大権現縁起HPより

坊さん半分、俗人半分で半僧房だったのか納得。


狛犬阿
狛犬吽
紫陽花ロードを抜けると半僧房へ続く階段


半僧坊までは石段248段!!

紫陽花を見に来たのだけれど、せっかくだから頑張ろう。おじさんランナーが追い抜いて行ったのでファイト出た。以前、母を連れてきたら「私をいくつだと思ってるの」と怒られたのを思い出した。個人差あるからな。さっきのランナーはおそらく70才より上。


百合がお出迎え

あの匂いは!と思ったら立派な百合が揺れてる。光を浴びてきれいに光ってた。


軽やかに登って行く外国人観光客


さあもう一息という頃に、立派な天狗たちがお出迎え。中学生4人組も喜んで写真を撮ってる。

全部で12体おわした。これも夜は飛んでるらしい。天狗は火伏の守り神だそう。

半僧房の社務所からさらに5分で建長寺の頂に行ける。階段だけれど結構な勾配、鎖場になってる。そのまま天園のハイキングコースに続く。

勝上台からの眺望。相模湾がはっきり見えて綺麗。坂道ですれ違ったご夫婦はしきりに「来てよかった」と二人で交互に言い合ってた。日差しが暑くてじんわりと汗をかいてたのだけれど、爽やかな風が抜けていった。来てよかった。

よく見えないけどシロギス船が集結してる

天園の方向から外国人の女性ハイカーがやってきて
please teke a pikture ♪ と満面の笑み
もちろんシャッターを切った。

さあ、今日は終了。海辺でお茶を飲んで帰ろう。


材木座テラス

稲村ケ崎方面よりこちらの方が空いてるかな、と思ったら当たり。お客さんは少なかったが店員さんは愛想がよかった。カメラに興味があったらしく話しかけてきた。「いいなあ、私カメラ欲しいんです」「撮ってみたら」と言ったらこちらにカメラを向けてきた。


後ろは稲村ケ崎


カウンターから海が眺められる

ここはなかなか良いカフェだった。宿泊施設もあるらしい。


しばらく休憩したので、紫陽花電車をみながら帰ろ。


紫陽花の間を通りぬける江ノ電は絵になる

日日是好日で生きよ。

         了


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