魚の寄生虫アニサキスの特徴
アニサキスについて
アニサキスは鮮魚介類にいることがある寄生虫の名前です。 ヒトの体内で成長することはありませんが、魚にいるアニサキスを生きたまま食べてしまうとまれに胃や腸壁に侵入し、激しい腹痛やおう吐、じんましんなどの食中毒症状を引き起こします。 アニサキスによる食中毒の発生件数は年々増加しており、目黒区内でも複数発生しています。
平成 25 年に東京都内で報告された食中毒 事件 83 件のうち 15 件がアニサキスによるものであり、その原因食品はサバが最も多く、ヒラメ、 サンマ及びイナダを原因とする事例も見られた。
アニサキスは魚やイカが生きているうちは内臓に寄生していますが、魚が死ぬと3〜4時間で身(筋肉)の方へ移動すると言われています。 釣り上げてすぐは問題ないないようですが、魚が死んで内臓が入ったまま何時間もたった魚を生で食べる場合は、身の方へ移動している可能性がありますので、十分ご注意ください。
中心までしっかり加熱するとアニサキスは死滅し、安全に食べることができます。 また、-20℃以下で24時間以上冷凍した場合もアニサキスが死滅し、この場合は解凍して刺身で食べても安全です。
アニサキスは約15㎜の大きさで目に見て分かる寄生虫ですので、食事の際にアニサキスがいないか念のため確認することも大切です。
アニサキスの場合はさばきながら判断する事が重要。 絶対に刺身でたべる!と固執せず、さばきながら料理を変えてください。 心配な人はいきなり刺身ではなく冷凍・加熱でもいいでしょう。
よく噛む:アニサキスは刺激に弱く、傷がつくとすぐに死ぬのでよく噛んで食べましょう。 アニサキス自体に毒素はないですが、アニサキスアレルギーを持っていると症状が出る場合があるので注意しましょう。
また、通常アニサキス類の幼虫は内臓に寄生していますが、魚の鮮度が落ちると内臓から筋肉へ移動するので内臓ではないから生で食べて安全というわけではないのでご注意ください! 60℃で1分以上、もしくは70℃以上で加熱することで死滅します。
魚を加熱することで、寄生しているアニサキスも加熱されて死滅します。 具体的には、70℃以上の温度で加熱すればアニサキス症が予防できます。
アニサキスいない魚
マグロ
サーモン
タイ
ヒラメ
カツオ